年末年始のデータ整理に「2.5GbE対応」は武器になる! アイ・オー・データの新型家庭用NAS「LAN DISK L モデルE」の実力をチェック!(2/3 ページ)
アイ・オー・データ機器が家庭用NASのエントリーモデルを刷新した。その実力はいかほどのものか、試してみよう。
HDD1台構成の入門モデル「HDL1-LE02」
HDL1-LE02は、HDDが1台構成ということもありデスクトップ向けの外付けHDDとほぼ同一のサイズ感を実現している。サイズは約45(幅)×142(奥行き)×171(高さ)mmとなる。
本体の正面には電源/ステータスランプが用意されている。背面には電源ボタン、USB 2.0 Standard-A端子、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子、2.5GBASE-T端子と電源入力端子が並ぶ。
USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子は外付けUSBストレージへのデータバックアップに利用できる。本機はHDDが1台しかないため、USB HDD/SSDを使って定期的なバックアップをすることをお勧めする。
NASというと簡単にHDDを着脱できる設計となっていることが多いが、本製品の場合はネジを2つ外すとHDDにアクセスできる。ツールレスではなくネジ回しが必要ではあるものの、HDDの着脱自体は難しくない。
本体カバーのネジを2つ外すとHDDベイにアクセスできる。レビュー機材にはSegate(シーゲート)製のNAS/監視カメラシステム用HDD「Skyhawk(スカイホーク)」の2TBモデルが搭載されていた
RAID/拡張ボリューム対応の「HDL2-LE02」
HDDを2台搭載するHDL2-LE02は、先述の通りRAIDと拡張ボリュームの構築に対応しており、初期設定では拡張ボリュームを使うようにセットアップされている。
搭載するHDDが増えた分、ボディーは約83(幅)×144(奥行き)×185(高さ)mmと、HDL1-LEシリーズよりも少し大きめだ。ただし、2台搭載モデルとしてはコンパクトな部類に入るので、卓上設置も苦にならない。
HDDの搭載台数が増えたことに伴い、HDL2-LEシリーズには冷却ファンが搭載されている。そのため、ファンレス設計のHDL1-LEシリーズと比べると、動作時の騒音は少し大きくなる。ただし、エアフローを十分確保できる場所なら、回っても気になるほど大きな音にはならない。
なお、搭載されている基板(マザーボード)は、HDL1-LE02シリーズとHDL2-LE02シリーズで変わらないようだ。背面のポート類の配列も、両シリーズで共通となる。
HDL2-LE02シリーズについては、本体カバー上部にあるボタンを押しながらスライドするとHDDベイにアクセスできる。RAIDや拡張ボリュームに対応しているせいか、HDL1-LE02シリーズと比べるとこの辺は“楽”な設計となっている。
設定は思ったよりも“カンタン” リモートアクセスも可
HDL1-LE/HDL2-LEシリーズの大きな特徴として、難しい設定をすることなく、PCやスマートフォンから簡単にアクセスできることが挙げられる。比較的簡単なセットアップを終えれば、自宅外からのリモートアクセスも可能だ。
アイ・オー・データ機器では、LAN DISK用のユーティリティーアプリ「LAN DISK CONNECT」を提供している。Windows PCやMac(macOS)で使う場合は、このアプリを使うと簡単にセットアップを完了できる。
スマートフォンやタブレットからアクセスする場合は「Remote Link Files」アプリを使おう。このアプリを使うとスマホやタブレットで撮った写真をアップロードすることもできるので、「月額無料の自前ストレージ」として活用も可能だ。
なお、LAN DISK CONNECT/Remote Link Filesでリモートアクセスする場合は、LAN DISK本体側で事前設定が必要となる。設定を一度済ませれば、手元のノートPCやスマホ/タブレットにないファイルの“取り寄せ”もしやすくなる。
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