実売4千円台でパン/チルトに対応 3COINSから登場した「ベージュ色」ネットワークカメラを試して分かったこと(2/4 ページ)
手頃な価格のネットワークカメラが複数登場しているが、今回は3COINSで発売中の「スマートカメラ」を実際に購入して試した。
録画先はメモリーカード スタンドアローンでの利用が前提
セットアップの手順は至ってシンプルで、スマホアプリが製品を認識すると画面にQRコードが表示されるので、それをスマホのカメラに読み取らせるだけで済む。一般的なネットワークカメラと比較しても簡単な部類に入るので、初心者でも迷わないだろう。
まずは専用アプリ「GH Smart」をインストールしよう(左)。アプリを起動し、カメラの電源を入れた後にリセットボタンを5秒長押しすると検出が実行される(中央)。LEDが点灯していることを確認して「次へ」に進む(右)
Wi-Fiのパスワードを入力するとQRコードが表示されるので、カメラに読み取らせる(左)。デバイスの追加が完了するまでしばらく待つ(中央)と追加完了だ。ホーム画面に戻ってカメラをタップすると、映像を表示できる(右)
アプリをざっと見た限り、一通りの機能はそろっている。パンおよびチルトの操作は、十字キーを用いて行うだけではなく、プレビュー画面そのものを上下/左右にスワイプすることでも行える。あまり細かい角度の調整は得意ではないが、この価格帯の製品であまり欲張るのは酷だろう。
また複数のカメラ方向を登録しておくことで、ワンタップでカメラをそちらに向けられるので、室内に観察したいポイントが複数ある場合に便利だ。パン/チルト対応のカメラでもこの機能が用意されている製品は少ないので、大きな利点と言える。
被写体の動きを検知すると通知してくれる、モーション検知機能ももちろん搭載している。本製品で撮影/録画を行うには本体にメモリーカードを挿入する必要があるが、モーションを検知した瞬間のプレビューだけは本体内に記録されるので、メモリーカードなしでも何が起こったのかはきちんと知ることができる。
スピーカーを使ってカメラ付近の音声を聞いたり、マイクを使ってこちらから話し掛けたりするなど、双方向のやり取りにも対応する。さらに、暗闇でも撮影が可能なデイナイトモードも備えているので、夜間の監視にも適している。
この他、特定条件でカメラを動作させるシーン設定をサポートするが、本製品とリンクさせられるデバイスや条件は少ない上、設定画面が直訳で分かりづらく、実用性はあまりない。また、Alexaとの連携メニューも用意されているが、試した限りAlexa側からは本製品を認識できなかった。取り扱い説明書でも言及されていない機能であり、基本的にスタンドアローンで使う前提で考えた方が良いだろう。
カメラのホーム画面。左上のアイコンをタップすることで、画質を切り替えられる(左)。下段メニュー右端のアイコンをタップすると機能一覧が表示される。過去映像は「リプレイ」から見られる(中央)。機能一覧を下にスクロールしたところ。「編集」ボタンは試したところ、動作しなかった(右)
下段メニューから「メッセージ」を選択すると、モーション検知した映像のプレビューが表示される。「全部」をタップすると一覧ページが開く(左)。「方向」をタップするとパン/チルトのための十字キーが表示される(中央)。よく使う方向を保存しておけば、ワンタップでその方向にカメラを向けられる(右)
設定画面。機械翻訳調の不自然な日本語が随所に見られる(左)。基本機能の設定画面(中央)では、対話の単方向および双方向が切り替えられる。モーション関連の設定画面(右)。映像/音声それぞれで感度を設定できる
カメラよりも一階層上、アプリ自体のホーム画面。多くの場合、ここには本製品のみが表示されているはずだ(左)。特定条件でのみ動作させるシーン設定もサポートする(中央)。ただし、本製品とリンクさせられるデバイスや条件はほとんどなく実用性は低い(右)
Amazonが提供する「Alexa」との連携もサポートしている。Google アシスタントは非対応のようだ(左)。専用スキル「GH Smart」をAlexaとリンクさせることはできるが、カメラとしては認識されなかった(中央)。本製品でモーションを検知すると、このようにアプリ経由で通知が届く(右)
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