実売4千円台でパン/チルトに対応 3COINSから登場した「ベージュ色」ネットワークカメラを試して分かったこと(4/4 ページ)
手頃な価格のネットワークカメラが複数登場しているが、今回は3COINSで発売中の「スマートカメラ」を実際に購入して試した。
価格相応だが致命的な欠点はなし 入門用にはよい選択肢
以上のように、他社製品と比べて際立った特徴はなく、カユいところに微妙に手が届かない部分は少なからずあるが、実売4千円台のネットワークカメラとしては一通りの機能を備えており、致命的な欠点はない。アプリをインストールして約1カ月になるが、余計な通知を飛ばしてくることもないし、アプリが広告を表示して目障りといったこともない。このあたりはプラス評価だ。
一方で、データはメモリーカードによるローカル保存でクラウド録画には対応しないため、カメラ本体の盗難や破損によってデータも丸ごと失われてしまうリスクはあり、複数台の本格的な併用も想定されていない。このような部分は、ネットワークカメラとしてはどちらかというと旧世代に属する製品で、最新のトレンドをカバーできていない点は把握しておくべきだろう。
とはいえ、スマホだけで操作が完結するというのは、こうしたIT系のデバイスに不慣れなユーザーにとってもハードルが低く、扱いやすいことは間違いない。また説明書などを見る限り、専業メーカーであるグリーンハウスがサポートを行っているようなので、素性の知れない海外メーカー製品のように売りっぱなしで、後はノンサポートといった心配もない。入門用としては、良い選択肢と言えそうだ。
なお、これは他のスマホ向けネットワークカメラと同様だが、利用にあたっては、自宅内にWi-Fiルーターがあることが必須になる。IT系のデバイスに詳しい人にとっては当たり前だが、そうでない人にとっては意外な落とし穴になる可能性はある。購入にあたっては、こういった利用環境も事前に確認しておきたいところだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Arloブランドの「Essential屋内用カメラ(第2世代)」を試す Ringの屋内カメラとの違いは?
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、Arloの屋内向けネットワークカメラの新モデルをチェックした。
実売3千円台の低価格パンチルト対応ネットワークカメラはどこまで使える? 試して分かったこと
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は低価格なカシムラ「KJ-182」試してみた。
映像を生成AIでテキスト化! ネットワークカメラ「ATOM Cam GPT」を試して分かった実用性
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、斬新なコンセプトを提示したアトムテックの新型ネットワークカメラ「ATOM Cam GPT」を試した。
実売7980円! Ring初のパンチルト対応カメラ「Ring Pan-Tilt Indoor Cam」を試して分かったこと
Amazon傘下のRingから、屋内向けのネットワークカメラ「Ring 首振り機能付きインドアカム」(Ring Pan-Tilt Indoor Cam)が発売された。その実用度はいかほどのものか、実機を使って見た。
今や少数派? 3社の家庭向けネットワークカメラで「PCブラウザ経由での閲覧機能」を比較した
各社の家庭向けネットワークカメラを使い、「PCブラウザ経由での閲覧機能」を細かく比較してみた。
