Shokz「OpenFit 2」を速攻で試す! イヤーカフは苦手だけどオープンイヤーがいい、ながら聞きイヤフォンを探している人は試してほしい(1/2 ページ)
骨伝導モデルでおなじみのShokzから、オープンイヤー型イヤフォンの新モデル「OpenFit 2」が登場した。実機を試した上で、どのような人に適しているのかを探った。
Shokzは1月16日、オープンイヤー型イヤフォンの新モデル「OpenFit 2」を発売した。同社直販価格は2万5880円だ。
Shokzといえば、骨伝導イヤフォンのイメージが強いが、2023年には前モデルとなる「OpenFit」を発売。2024年にも廉価モデルの「OpenFit Air」をリリースしている。そもそも、Shokzは骨伝導イヤフォンで耳をふさがない“オープンイヤー”というコンセプトを提唱してきており、オープンイヤー型イヤフォンにも力を入れている。
そのShokzの最新モデルとなるOpenFit 2を試す機会を得たので、その特徴などを紹介していこう。
物理ボタンが追加され音質も改善
耳をふさがないオープンイヤー型イヤフォンは、ここ数年各社からさまざまなモデルが発売されている。最近は「HUAWEI FreeClip」のようなイヤーカフ型が人気を集めているようだが、OpenFit 2はオーソドックスと言っていい耳掛け式だ。
接続はBluetooth 5.4で行われ、対応プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP、コーデックはSBC/AACとなる。また、マルチポイント接続もサポートする(最大2台)。
基本的な形状は、前モデルのOpenFitから大きくは変更されていないようだ。イヤーフックを耳に掛けるスタイルだが、単に耳に引っ掛けているだけではなく、本体先端を耳に押し付ける(というより耳の縁に引っ掛ける)ようになっている。これにより、装着時の安定感が増す仕組みだ。
防水/防じん性能については、従来のIP54からIP55になったが、充電ケースは防水対応していない。
イヤーフックにはニッケルチタン合金が使われており、しっかりと耳にフィットする。仰向けになったり、多少激しく動いたりしても、耳から外れる心配はなさそうだ。Shokzは、さまざまな耳にフィットする形状を実現するために、世界中の膨大な人の耳のデータをスキャンしたとアピールしている。
バッテリー駆動時間は、リスニングが最長11時間/通話が最長7時間で、10分の充電で2時間のリスニングが可能な急速充電もサポートしている(充電ケースを利用した充電時間は約60分)。
前モデルから形状的な変化はないと言っても、もちろん変わっている部分もある。その1つが物理ボタンの搭載だ。従来はイヤフォンを直接タップして操作していたが、筆者も含めてこのタップ操作が苦手だという人もいるだろう。うっかり触れてしまい、誤操作につながることも少なくない。
そういった声が多かったのか、OpenFit 2には物理ボタンが追加された。1〜3回押しと長押しで再生/停止や曲送り、ボリューム調整を行える。タップ操作よりも直感的で分かりやすい。
なお、イヤフォン表面の長押しには、音声アシスタントの起動を割り当てられる。
見た目の変化ではないが、音響面でも変更が加えられている。前モデルは約18×11mmのカスタムダイナミックドライバーが1基のみだったが、OpenFit 2では、約21×11mmに大型化したのに加え、新たに独立した高周波ユニットが追加され、2つのユニットによるDualBoostテクノロジーを搭載する。
最近は音質面で力を入れているオープンイヤーモデルも増えており、単に「オープンイヤーは低音が弱くなりがち」とは言えなくなってきてはいるが、OpenFit 2もしっかりとした低音を感じられる。無理に協調した感じはなく、自然で力強い印象だ。追加された高周波ユニットのおかげなのか、中高音も非常にクリアに聞こえる。
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