「Raspberry Pi Monitor」はキュートなデザインでどこへでも持ち歩きたくなるモバイルディスプレイだった:モバイルディスプレイの道(2/2 ページ)
英Raspberry Pi財団が発表した「Raspberry Pi Monitor」は、一体型Raspberry Pi「Raspberry Pi 400」と合わせて使いたくなるデザインが魅力の外付けディスプレイだ。Raspberry Pi本体はないものの、取り寄せたのでさまざまなデバイスと接続してみた。
WindowsもMacもスマートフォンでも使える
今回、本製品と組み合わせたWindows PCはONE-NETBOOK Technology製ポータブルゲーミングPC「ONEXPLAYER 2」、macOSは「MacBook Pro 13-inch 2020」、Android端末はSamsungの「Galaxy S23 Ultra」だ。いずれもHDMIポートを搭載していないので、手持ちのドッキングステーションを、電源には20WのUSB Power Delivery(PD)対応のモバイルバッテリーを利用した。
ONEXPLAYER 2
ONEXPLAYER 2は、上部にUSB4 Type-Cポートを、下部にUSB 3.2 Type-Cポートを備えている。どちらもDisplayPort Alternate Mode機能があり、映像出力に対応しているが、設置上の関係で上部のポートにドッキングステーションを接続し、本製品を利用した。
当たり前だが、ミラーモードと拡張表示、どちらも問題なく利用できた。
なお、PD20W対応のモバイルバッテリーから電源を取った本製品は、輝度/音量共に100%に設定できた。
MacBook Pro
MacBook Proには4基のThunderbolt 3ポートがあるので、どれに接続しても差がないが、見た目やケーブルの取り回しを考え、ヒンジ近くの左側と接続することにした。こちらも当たり前のように使うことができた。
Galaxy S23 Ultra
Samsung Galaxyシリーズのうち、フラッグシップモデルはSamsung DeXモードというデスクトップモードを搭載している。これは、外部ディスプレイを接続すると、PCのように使える機能のことだ。このモードが機能している間、スマートフォンをタッチパッドとして使うことができる。キーボードを別に用意すれば、ミニマムな作業環境を手に入れられるので、支持する人も多い。
コンパクトなモバイルキーボードを用意すれば、カフェなどのサードプレイスで作業することもできそうだ。本製品は消費電力が少ないので、比較的安価なモバイルバッテリーさえあれば良い。電源を探し回って時間を無駄にするということも避けられる。
出すだけで気分がアガる!
「Raspberry Pi公式外付けディスプレイ」ということに、おののきながら購入ボタンをクリックしたが、実際に製品を試してみれば“フツーに使える”ディスプレイだった。
Raspberry Pi Shopで「デスクトップモニター」と説明されているように、持ち運びには適さないかもしれないが、出先での作業にも耐えうると感じたし、他にはないカラーリングなので、バッグから出すだけで気分がアガる。
黒いベゼルを持つモバイルディスプレイにはない良さが本製品にあるのだ。価格も2万円前後と安価だし、ほとんどのPCバッグが15.6型に対応しているので、気兼ねなく買って試してもらいたい。
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