「フリーランスはつらいよ」「いや、つよいよ!」 PFUが開催したイベントで当事者に聞いてきた(2/4 ページ)
ScanSnapシリーズを手がけるPFUが、2月1日〜2日にかけて、「フリーランスはつらいよ」展示会を開催した。これはフリーランスから募集したなかなか人に言えない「本音」を紹介するというものだ。どのような内容なのか、潜入レポートをお届けする。
「難しい仕事が来たとき、ついつい現実逃避してしまう」
受けた仕事はどれも“やらなければならない”ものである。そして、難しいものほど時間がかかる。分かっちゃいるけど、考えれば考えるほどパニックになる。
そして、現実逃避をしてしまう。
「テスト勉強をしないといけないのに、部屋の掃除を始めてしまう」「掃除しないといけないのに、いつの間にか読書していた」などは、筆者が学生時代から成長していないなと感じる瞬間だ。
「独り言は増えるが、人との会話は減る。」
普段、話せる人が周囲にいないことから、心の声がダダ漏れになってしまうのもフリーランスあるあるだ。「あああ、カメラどこだっけ」「コーヒーいれていたのに、飲み忘れていたー」など、誰もいないのに口から言葉が出てきてしまう。
そのくせ、家族が帰宅すると無口になってしまうというのは、筆者だけではないはずだ。
「依頼があるのに仕事を受けられない。家事が進まない。自分の分身がほしい。」
どういうわけか、おもしろそうな仕事の時期というのは重なるものである。「あのイベントに行きたい」「こっちの発表会も取材したい」と思っても、同時刻に開催されてしまっては行くことができない。開催時間と開催場所が近く、物理的に行けたとしても、今度は原稿を書く時間がない。
フリーランスのライター職あるあるかもしれないが、イラストレーターやプログラマーであっても、おもしろそうな案件が重なるということはあるだろう。分身が欲しいというのはあるあるなのだ。自分より優秀な分身ならなお良い。
「契約がいつ切られるかビクビクしてしまうこと。」
会社員であれば、直すべきところを上司が注意してくれる。会社は人材を育てる役割も果たしているのだ。
しかし、フリーランスを会社が育てる義理はない。悪いところがあったり、それが改善されなければ切られるだけだ。「次の依頼はなんだろう?」というワクワクは、やがて絶望に変わる。その経験が増えれば増えるほど、ワクワクよりもビクビクが増える。
まさに、「フリーランスはつらいよ」なのだ。
「税務署の前を通り過ぎたとき。確定申告を思い出す。」
辺ぴなところに突如として現れる税務署の建物。特に、1月から3月の時期は、「センシティブ」な画像として認識したくないと感じることがある。
筆者の場合は、確定申告の時期だけでなく通りかかるたびに「申告の仕方を間違ってなかっただろうか」「正しく申告できていただろうか」「査察に入られたりしないだろうか」と、フリーランスを何年やっていても自信がないため、ついビクビクしてしまう。いつの日か、自信を持てるようになる日が来るのだろうか。
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