DJIの新型3軸ジンバル「Osmo Mobile 7P」、カメラスマホにおすすめです:武者良太の我武者羅ガジェット道(3/3 ページ)
Osmo Mobile 7P、一体どのような性能を持つジンバルなのでしょうか。
ライバル機との差が見えてきた。いい意味でも悪い意味でも
DJI OM 多機能モジュールを使ったトラッキングをしてみました。DJI OM 多機能モジュールに向かって手のひらを見せると、人物認識をして、自動的に顔を追いかけてくれるようになります。
Androidでも試してみました。バッチリです。問題なく動作します。
というか、スマホの電源を落とした状態でもトラッキングしています。これがOsmo Mobile 7Pのストロングポイントです。
重量バランスさえ取れれば、アクションカムでもトラッキング可能なジンバルとして使えるでしょうし、iPhone 3GSなどの古いiPhoneを持ち出して、クラシックな映りの動画制作に生かしてもいいのではないでしょうか。近年、オールドコンデジが流行していますが、動画視点で言ったら、そろそろオールドスマホのカメラにも価値が出てくると思うのです。
ジンバルそのもののブレ低減効果は、ある意味従来通りです。これは他社製品と比較しても、大きく変わるモノではありません。
しかしグリップしやすいハンドルは効きますね。デジタルズーム使用時でも優れたブレ低減効果を発揮します。折りたたみ時でもやや大ぶりなサイズ感ですが、扱いやすさという意味でOsmo Mobile 7Pを選ぶ価値はあります。
とはいえ、直接のライバルとなるInsta360 Flow 2 Proに劣っている部分もあります。それがパンニングの回転角です。Insta360 Flow 2 Proは回転角に制限がなく、いくらでもグルグルと回せますが、Osmo Mobile 7Pは一定の角度以上は回せません。
さまざまなデバイスで動画撮影をしたい方なら満足できるジンバル
Androidでスムーズな撮影をしたい人にはおすすめです。DJI Mic Miniとの連携も魅力的で、お手軽な手続きで良質な音声を得たい方にも強く推奨します。
しかし、iPhoneだけで撮影をするなら、DockKitに対応したInsta360 Flow 2 Proの方が生きてきます。
→・Apple DockKit対応ジンバル「Insta360 Flow 2 Pro」は、多くの改善ポイントを重ねて使いやすくなった
そして予算が潤沢にあるなら、DJI Osmo Pocket 3(直販価格7万9200円〜)を狙うというのもアリです。
Osmo Mobile 7Pは、個人的には購入して良かったと感じています。同時に、DJI Osmo Pocket 3の完成度の高さを実感できるモノでもありました。
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