ワコムの板タブ「Intuos Pro」が16年守ったスタイルを捨てて大進化! その実力をプロがチェックしたよ:ある日のペン・ボード・ガジェット(2/5 ページ)
ワコムが、ペンタブレット「Intuos Pro」シリーズを大幅刷新した。新モデルの出来具合はどうなのか、プロ絵師のrefeiaさんが試したよ。
便利な無線接続 最大3台のデバイスと切り替え可能
本機は引き続き、Bluetoothによる無線接続に対応しています。接続先を本体のスイッチで切り替える方式で、USBで1台、Bluetoothで2台の、合計3台に切り替えながら利用できます。
USBでPCに繋いでいても、スイッチでBluetoothを選ぶとUSBは給電のみになり、Bluetooth接続が優先されます。USBに差しているときはUSB接続が優先、みたいな仕様も有り得たと思いますが、こうやって接続先を明示できるのは複数台のPCを使っているユーザーには助かると思います。
バッテリー持続時間は3サイズとも共通の公称値で約16時間で、Mediumで試したところ19時間ぐらい稼働し続けました。多少がっつり使っても2日ぐらいはもちそうですし、いつでも給電元にできるPCとセットで使うものなので、バッテリー切れの心配は元々ありません。
ランチョンマット性能は低下 注意点も
一方で、PCで動画を流しながら板タブの上でご飯を食べるクリエイターには悪いニュースです。小型になって、中央に近い位置にボタン類の隙間ができたので、お弁当やパンなどを食べるのに以前より気を遣う必要があります。
また、従来は本体の端の方に入っていたバッテリーですが、新モデルは薄いバッテリーが中央近くの広い範囲に渡って配置されているそうです。熱い物を置き続ける検証まではしていないとのことでしたが、自分の意見では、「レンチンして熱々になったばかりのお弁当を置いて食べる」みたいな日常は、極力避けた方が無難です。
2009年から続いていた基本スタイル
新ポジションのキーとダイヤルですが、まずはこれまでのいきさつから話しましょう。従来のIntuosの上位機は横にキーとダイヤルが付いていて、左右コンバーチブルにして右利き左利きや好みに対応していました。これは2009年に発売されたIntuos 4です。
このスタイルはそれ以後、Intuos 5、Intuos Pro (2013)、Intuos Pro(2017)と続けて守られていました。
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