サーバ構築がラクになる「Openterface Mini-KVM」を試してみた インフラエンジニアや情シスに激オススメ(2/3 ページ)
インフラエンジニアや、情シスの方にオススメしたい逸品だった。
マルチOSに対応した操作用アプリ
Mini-KVMを経由してホストPCからターゲットPCを操作するには、ホストアプリを利用する。対応OSはWindows、macOSだけでなくLinuxやAndroid向けのアプリも展開されている。
iOSやiPadOSについても対応を検討しているようだが、サードパーティー製デバイスとの有線接続に関する制約により、今のところ実装のめどは立っていないようだ。
とはいえ、PCだけでなくAndroidに対応することにより、出先でも気軽にトラブルシューティングできる点は非常にありがたい。そのような極限な状態には遭遇したくないものではあるが、対応していることに越したことはない。
本記事ではWindowsでホストアプリの操作感をチェックしていくので、購入を検討される際はぜひ参考にしてほしい。
Windowsアプリの操作感をチェック!
Mini-KVMを接続せずにホストアプリを立ち上げると、Mini-KVMのクイックスタートガイドが表示される。Mini-KVM本体にも接続ガイドが印字されているが、ホストアプリでもクイックスタートガイドを表示してくれるので、非常に親切な作りとなっている。
遅延をほぼ感じることなくターゲットPCの操作が可能
この状態でMini-KVMをホストPCとターゲットPCに接続すると、ターゲットPCの映像がホストアプリ上に表示される。プラグ&プレイに対応しているため、ホストアプリを立ち上げなくてもよい。
テストでは安定して30fpsでキャプチャーできているため、映像出力も遅延を感じることなく快適に操作できることを確認できた。
過去にOrange Pi LTSを使ったPi KVMを利用していた際は、操作の引っ掛かりや映像出力の不安定さが目立っていたので少々不安だったが、それが杞憂(きゆう)に終わったのは非常に大きな収穫だ。
ファンクションキーや「Ctrl+Alt+Del」マクロに対応!
ホストアプリの上部にあるキーボードアイコンをクリックすると、ファンクションキーに絞ったバーチャルキーボードが表示される。特に「Ctrl+Alt+Del」マクロが用意されているので、Windows Serverを管理する際も安心して利用できる。
手順書作成や作業証跡の大きな味方。画面キャプチャー機能
他にもいろいろと機能が用意されており、筆者個人が気に入った物をピックアップして紹介していこう。
ホストアプリの上部にあるカメラアイコンをクリックすると、現在キャプチャーされている全画面のスクリーンショットが撮影できるようになっている。
ホームディレクトリ「ピクチャ」フォルダの内の「openterfaceCaptureImg」に「YYYYMMDD_HHMMss.png」(例:20250227_223903.png)の形式で保存してくれる。
作業の証跡や、手順書を作成する際にいちいちキャプチャー用のソフトを使わなくても良いので、作業の大幅な効率化を実現できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
現役の情シスが考える、KDDIのビジネスPC向け“月額費用なし”データ使い放題サービス「ConnectIN」の強み
ConnectINの登場によって、情シスの負担はどう減りそうか、情シスだけでなく、企業全体にどのようなメリットが得られるのか、具体的な例を挙げて検討してみよう。
私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? ポイントを連載で解説
従業員に支給するビジネスPCの機種選定は意外と大変な作業だ。どのようなポイントをチェックすればいいのか。情シス目線で役立つ各パーツの解説を連載でお届けする。
私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? 〜メモリ編〜
従業員に支給するビジネスPCの機種選定は意外と大変な作業だ。どのようなポイントをチェックすればいいのか。情シス目線で役立つ各パーツの解説を連載でお届けする。
私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? 〜GPU編〜
従業員に支給するビジネスPCの機種選定は意外と大変な作業だ。どのようなポイントをチェックすればいいのか。情シス目線で役立つ各パーツの解説を連載でお届けする。
私たちの“仕事”に適したビジネスPCをどう選ぶ? 〜ストレージ編〜
従業員に支給するビジネスPCの機種選定は意外と大変な作業だ。どのようなポイントをチェックすればいいのか。情シス目線で役立つ各パーツの解説を連載でお届けする。


