20ms以下の低遅延2.4GHz接続とBluetoothに両対応したANC搭載「HyperX Cloud MIX 2」を試す ドングル収納も便利：イヤフォン・ヘッドフォンナビ（3/3 ページ）

2019年に発売された「HyperX Cloud MIX」の後継モデルで、実に6年ぶりの新モデルだ。

[山本竜也，ITmedia]

音質とマイク性能

　Bluetooth接続時にはSBCとAAC、LC3のコーデックに対応している。音質は2.4GHzワイヤレス接続時にはフラットで自然な印象を受けるが、Bluetooth接続は2.4GHzワイヤレス接と比べると、やや解像感が高くなったように感じる。ただし、高音域の伸びはどちらもやや物足りない。

　専用アプリ「HyperX NGENUITY」から、「Music」「Bass」「Gaming」「Voice」「Chill」の5つのプリセットを切り替えられるが、好みにカスタマイズすることはできない。

専用アプリからイコライザを設定できるが、カスタマイズには非対応。なお、アプリからは「CONTROLS」で多機能ボタンの動作を設定できる

　前モデルの「HyperX Cloud MIX」には、取り外し可能なブームマイクが付属していたが、HyperX Cloud MIX 2では廃止され、内蔵マイクのみとなった。とはいえ、マイク性能が低下したというわけでなく、取り込む音を絞り込み、雑音を最小限に抑えることで音声品質を向上させるAIノイズリダクション機能を搭載している。

　試しに自分の声を録音して確認してみたが、周囲の音が完全に無音になるわけではないものの、声は明瞭に聞こえるので問題はなさそうだ。これなら、ゲーム中の音声チャットやオンライン会議などでも利用できるだろう。

まとめ

　HyperX Cloud MIX 2はBluetoothヘッドセットとしてみるとやや平凡な印象を受けるが、2.4GHzワイヤレス接続での超低遅延は、eスポーツプレイヤーだけでなく、カジュアルにFPSなどのゲームを楽しむ人にもピッタリな機能だ。また、設定不要でUSB Type-CドングルをPCなどに接続さえすればすぐに使える手軽さは、ネットカフェなどパブリックなスペースのPCを使う人にとっても便利だろう。