自宅サーバマシンとして「Minisforum MS-01」を2台導入してみた 拡張性と接続性が魅力、Intel AMTの設定も解説(3/5 ページ)
Minisforum MS-01のCore i9-13900HとCore i9-12900Hを搭載した2モデルをサーバマシンとして購入してみたので、実機をもとにMS-01の魅力と、UEFI画面から遠隔操作できる「Intel AMT」について詳しく紹介していこう。
Core i9-13900HとCore i9-12900Hモデルのパフォーマンス差は?
MS-01は下記3モデルで展開されているが、今回は第13世代のIntel Core i9-13900Hと第12世代のIntel Core i9-12900Hモデルで、どれほど差があるか気になったため、両方を購入してみた。
Intel Core i9-13900Hモデル
- ベアボーンキット:13万6980円
- 32GB RAM+1TB SSD、Windows 11 Proライセンス付き:17万3980円
Intel Core i9-12900Hモデル
- ベアボーンキット:9万9990円
- 32GB RAM+1TB SSD、Windows 11 Proライセンス付き:10万3990円
Intel Core i5-12600Hモデル
- ベアボーンキット:8万7980円
- 32GB RAM+1TB SSD、Windows 11 Proライセンス付き:9万4980円
今回はサーバ用途として考えているため簡易的とはなるが、ベンチマークテストを通して、Intel Core i9-13900HモデルとIntel Core i9-12900Hモデルのパフォーマンスの差を測定してみた。
CINEBENCH R23
3Dレンダリングを行ってCPUの性能をテストする「CINEBENCH R23」を実行して、それぞれのモデルの実力を測ってみた。結果は以下の通りだ。
マルチコア
- Intel Core i9-13900Hモデル:1万5043ポイント
- Intel Core i9-12900Hモデル:1万3237ポイント
シングルコア
- Intel Core i9-13900Hモデル:1887ポイント
- Intel Core i9-12900Hモデル:1749ポイント
Core i9-13900HとCore i9-12900Hはコア数の差はないものの、Core i9-13900Hはターボブースト時の最大周波数が5.40GHz、Eコアのターボブースト時の最大周波数が4.10GHzだったのに対し、Core i9-12900Hはターボブースト時の最大周波数が5.00GHz、Eコアのターボブースト時の最大周波数が3.80GHzとなっている。
この差からマルチコアスコアは約13.6%、シングルコアスコアは約7.9%ほどCore i9-13900Hモデルのスコアが高い結果となった。
これはあくまで筆者の主観ではあるが、Core i9-12900Hモデルは高負荷時のCPUファンの音が大きく、静音性や発熱の低さを優先したい場合はCore i9-13900Hモデルを選ぶと良いだろう。
ベアボーンキットの価格差で見てみると、3万6990円と結構大きな差となっている。できる限り安く抑えつつ仮想マシンサーバのような用途であれば、案外Core i9-12900Hモデルでも良いかもしれないが、サーバではなく卓上に置くワークステーションとして考えると、Core i9-13900Hモデルを選ぶとよさそうだ。
筆者は購入しなかったが、最廉価モデルのCore i5-12600Hモデルでも自宅サーバとしては十分なスペックを発揮できるので、さらに価格を抑えたい場合はCore i5-12600Hモデルを選ぼう。
Core i5-12600Hモデルであっても、豊富なインタフェースや拡張性の高さを享受できるので、お財布と必要なパフォーマンスと相談して最適なモデルを選択してほしい。
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