鉄道運転シミュ用コントローラー「ズイキマスコン」に上位モデル リアルさアップで約3.3万円から
瑞起が鉄道運転シミュレーター用コントローラーに上位モデルを投入する。ボタンやスイッチを増やしてリアル感を増したことが特徴で、まずクラウドファンディング形式で販売を行う。
瑞起は4月9日、鉄道運転シミュレーター用の新型コントローラー「ZUIKI MasConPRO(ズイキマスコンPRO)」をクラウドファンディング形式で販売することを発表した。販売は「Kibidango」と「GREENFUNDING」で行われる予定で、販売価格(支援額)は以下の通りとなる。
- コントローラー単体:3万2890円
- 計器モニターセット:8万9000円
- コントローラーに「計器モニター」(計器表示用の液晶ディスプレイ)を付属
- クラウドファンディング限定販売
- アルミ削り出し本体/計器モニター/ミニPCセット:58万円
- ボディーを「アルミ削り出し」に変更
- 完成品ミニPC「Nano-ITX for ZUIKI MasConPRO」をセット
- クラウドファンディング限定販売
クラウドファンディングの目標金額は約3000万円で、達成した場合のリターン(製品)は11〜12月をめどに配送される予定だ。
ZUIKI MasConPROの概要
ZUIKI MasConPROは、瑞起が販売している「ズイキマスコン」の上位モデルという位置付けだ。
ズイキマスコンは、一部を除くJRグループで広く採用されている左手操作式のワンハンドルマスコンを模して作られている。よりリアルな運転体験を提供すべく、ZUIKI MasConPROには以下の要素が追加されている。
- マスコンキー:マスコン(主幹制御器)のスイッチとなる鍵
- レバーサーハンドル(逆転器):列車の進行方向を決めるハンドル(スイッチ)
- マスコンキーとレバーサーハンドルは、マスコンハンドルと連動する
- 勾配起動スイッチ:勾配のある場所でブレーキを保持したまま起動(加速)したい場合に押す
- 戸閉ランプ:車両のドアが閉まったことを知らせるランプ
- ATS確認ボタン:保安装置「ATS-S形」の動作を確認した際に押す
- EBリセットボタン:「EB(緊急列車停車)装置」(※1)をリセットする際に押す
- 警笛ボタン:その名の通り警笛を鳴らす場合に押す(※2)
- パンタグラフ降下ボタン:電車のパンタグラフを下げるためのボタン
- 現時点では利用するアプリはない
(※1)JRグループと一部私鉄で採用されている。60秒間(一部車両は30秒間)運転操作がないと警報ブザーが鳴り、それから5秒以内に運転操作をするかEBリセットボタンを押さないと非常ブレーキが掛かる
(※2)鉄道車両の警笛は「足踏みペダル」で鳴らすことが一般的だが、最近はボタン操作でも電子ホーンを鳴らせる車両が存在する
PCとの接続はUSB 2.0 Standard-A端子で行うことはズイキマスコンと同様だ。
ZUIKI MasConPRO用計器モニター
最近のPC向け鉄道運転シミュレーターでは、マルチディスプレイ表示に対応することで計器類だけ別のディスプレイに表示できるタイトルも存在する。
ZUIKI MasConPRO用計器モニターはゲーム画面とは別に計器類を出すことに特化したディスプレイで、ZUIKI MasConPROと組み合わせて使うものだ。ディスプレイは1920×720ピクセルの12.4型液晶で、横長とすることで計器類を“ピッタリと”表示できるように工夫されている。
映像入力はHDMIとVGA(アナログRGB)を1系統ずつ備えている。
Nano-ITX for ZUIKI MasConPRO
Nano-ITX for ZUIKI MasConPROは、その名の通りNano-ITXサイズのマザーボードを組み込んだ完成品PCだ。主なスペックは以下の通りとなる。
- CPU:Core i5-12450H(最大4.4GHz)
- メモリ:16GB×2(DDR4-3200 SO-DIMM)
- ストレージ:1TB SSD(PCI Express接続)
- OS:Windows 11 Pro(OEM版)
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