ハイスペック薄型2in1ゲーミングタブレットPCだからこそ実現できる使い方のススメ 「ROG Flow Z13」で実感(2/3 ページ)
PC USERでは既にパフォーマンス面を中心としたレビューをお送りしているが、実際にその性能や、タブレット型であるメリットを生かした使い方について今回はご紹介しよう。
場所を選ばず、ゲーム環境を構築しやすい
レビュー時間の都合で実際に試すことはできなかったが、ROG Flow Z13(2025)を眺めていて気付いたことがある。それは「フットプリントの小ささ」だ。
キックスタンドとキーボードカバーを取り付けるタイプの2in1タブレットPCは、ノートPCとして使おうとするとキックスタンドの分、奥行きが必要になり、フットプリントがどうしても大きくなってしまう。
そのため膝上に乗せて使ったり、小さなテーブルの上で使うには奥行が足らず不安定になったり、キーボードカバーのタイプ感やトラックパッドのクリック感が悪くなるなど、モバイル機器として決して使い勝手が良くない場面が少なくない。
だが、ゲームをするだけならどうだろうか。もちろん遊ぶゲームによってはキーボードやマウスが必要になってくるのだが、ゲームパッドで遊ぶゲームであれば、キーボードカバーをつなぐ必要もない。
そうなると「キーボードカバー分の奥行き」を気にする必要がなく、2in1タブレットPCのタブレット本体部分と、キックスタンド分の奥行だけあれば安定して設置できる。
ここ半年〜1年で、筆者はほぼ毎月、新幹線で片道2時間以上の移動を行っている。この移動時間にノートPCを開いて作業を行うこともあれば、スマートフォンで適当なゲームで時間をつぶしていることも珍しくない。
この移動時間で積んでいるゲームを消化しようかと考え、ポータブルゲーミングPCの購入も検討しているのだが、ROG Flow Z13(2025)であれば新幹線の小さな机でも、キーボードカバーを外せば安定して開くことができる。後は手元にゲームパッドを用意すればそのままゲームを遊ぶことができる。
もちろんノートPCとしての性能は重たいゲームを動かせるだけあって、普段使いのアプリケーションの動作に不満が出ることはない。むしろ筆者が普段使っているモバイルノートPCよりも快適だ。
重量は約1.59kgと、最近のモバイルノートPCと比べると500mlペットボトル1本分ほど重たくなるが、本体サイズとして極端に大きくなるわけではないため、カバンを買い替える必要もなく、背負ってしまえばそこまで重さが気になることもない。
どれだけゲームで遊びたいかにもよるが、PCに求める性能も、ゲームの遊びやすさの幅広さも、ROG Flow Z13(2025)はどちらも求めた場合の最適解ではないだろうか。
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