ケースの内と外、どっち?――自作PC内蔵ディスプレイのトレンドを読む:古田雄介の「アキバPickUp!」(1/4 ページ)
自作マシンに、ステイタスや好みの画像を表示できるパーツが多数登場している。かつてはドライブベイのオプションとして注目されたが、最近の表示スポットはケース外側にとどまらない。
先週(4月20日週)は、ディスプレイを搭載した新製品が複数登場している。CPSからは着脱式の3.4型液晶パネルをCPUブロックに備えた簡易水冷キット「DT360 ARGB」が2万7000円前後で、Lian Li Industrialからは6型のステータスディスプレイを前面下部に備えたATXケース「LANCOOL 207 DIGITAL」が2万円弱で売り出されている。
前面底部に6型液晶搭載で2万円切りのPCケースが店頭に
どちらも、内蔵ディスプレイの採用が特徴として挙げられる。組み込み型のディスプレイについて入荷したTSUKUMO eX.は、「最近はピラーレスケースが人気を集めていますし、CPUブロックやマザーボードのヒートシンク部などにディスプレイが付いたパーツを探している人は珍しくなくなっています。マシン内蔵用のディスプレイを組み込む人もいますしね」と語る。
マシン内部を自在に飾れるパーツは光モノとはまた別の魅力があるようだ。一方で、PCケースの外側をディスプレイで飾るパーツにも伝統的な需要があるという。別のショップは「20年前には5インチベイに組み込める、大型ディスプレイ付きのファンコントローラーが売られていましたしね。機能性はもちろん、ダイナミックに分かりやすく飾るのが好きな人は、やはり一定数いらっしゃいます」という。
最近でも、ピラーレスのコーナー面にタッチパネル液晶を組み込んだHYTEの「Y70 Touch」(2023年12月登場)や、その後継の「Y70 Touch Infinite」(2024年11月登場)、フロントの大部分を液晶ディスプレイに充てたZALMANの「Z10 DS Black」(2024年11月登場)などが話題となっている。
「LANCOOL 207 DIGITALがどこまでヒットするかは未知数ですが、2万円切りでディスプレイ付きはなかなかお買い得だと思います。前面下部がディスプレイというのも珍しいですし期待したいですね」(TSUKUMO eX.)
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