リプレースを迎える小中学校の「学習用端末」 PCメーカー各社が「Next GIGA」向けPCを展示:EDIX 東京 2025(3/4 ページ)
GIGAスクール構想で導入された学習用端末のリプレースがこれからピークを迎える。そのこともあってか、EDIX 東京 2025では主要なPCメーカーやプラットフォーマーがブースを構え、教育関係者に自社の学習用端末やOS/プラットフォームの優位性をアピールしていた。
NECPC:実は自社での展示は“初” Z世代向けの「LAVIE SOL」も訴求
NECパーソナルコンピュータ(NECPC)は、今回初めてEDIXでブースを展開した。「あれ、以前からブースあったよね?」と思ったかもしれないが、実は従来はNEC(日本電気)がブースを展開していた。文教向けを含むNECPCの法人向けPCは、今までNECが販売を担当していたからだ。
ところが2025年4月、NECは法人向けPCの販売業務をNECPCに移管した(参考記事)。規格/開発から販売までをNECPCが一貫して行う体制になったことに伴い、ブースの“主”もNECPCに移ったというわけである。
ブースでは、Z世代が考えたZ世代のためのノートPC「LAVIE SOL」や、裏蓋を外さずにバッテリーを簡単に交換できるChromebook「NEC Chromebook Y4」、NECブランドのカラーレーザープリンタ/複合機や電子ホワイトボードなどが展示されていた。
サードウェーブ:幅広いPCを展示
サードウェーブのブースでは「AI」「ドローン」「VR」「クリエイティブ」「eスポーツ」といったシーン別にお勧めのPCを訴求していた。
例えば3DプリンターやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などを絡めつつ、同社が得意とするゲーミングPC「GALLERIAシリーズ」やクリエイター向けPC「raytrekシリーズ」をアピールしたり、校務の効率アップに向けてビジネス向けの「THIRDWAVEシリーズ」のノートPCを提案するという感じだった。
こちらは、GeForce RTX 5060 Tiを搭載するGALLERIA XA7C-R56T。先ほどのマウスコンピューターの段でも触れたが、eスポーツという文脈におけるゲーミングPCの引き合いも強いようだ
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