スマートホームデバイスと連携可能なCO2チェッカー リンクジャパン「eAir3」を「SwitchBot CO2センサー」と比較してみた:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)
自宅や個室で日々の作業をしていると、部屋の換気が気になる。CO2チェッカーの新モデル「eAir3」を試してみた。
スマートホームデバイスとの連携が可能なCO2チェッカーに新顔が登場した。リンクジャパンの「eAir3」がそれで、小型のデスクトップPCのようなボディーが特徴だ。
CO2濃度の上昇による眠気などを防止するのに役立つCO2チェッカーは、オフィスはもちろん自宅で作業をするユーザーにとっても欠かせない存在だ。実機を購入したので、「SwitchBot CO2センサー」など他社のCO2チェッカーと比較しつつ、その特徴を紹介する。
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バックライト搭載でCO2測定値を見やすく表示
本製品は、高さが約67mmの手のひらサイズとコンパクトだ。液晶ディスプレイと一体型PCのような外観で、PCの画面にあたる部分にCO2濃度が表示される。画面の下部にあるLEDは、CO2濃度の変化と連動して色が変化し、換気の必要性を教えてくれる。
メーカーはリンクジャパンで、国産かつ国内サーバを使用していることを売りとしている。測定にはNDIR方式を採用しており、さらに7日間周期での自動校正機能を搭載するなど、信頼性は高い。
本製品はバッテリーも内蔵しているが、基本的にはUSBケーブルをつないで使用することになる。背面にはUSB Type-Cポートと電源スイッチが用意されている。それ以外では、セットアップに使うボタンが本体天面にある。
電源を入れるとすぐさま値が表示される。取り扱い説明書には、利用開始にあたって空気が綺麗な場所で20分ほど電源を入れたままにするように書かれており、それが終わると利用できるようになる。
本製品の利点は、CO2濃度の反映が早いことだ。表示を見ていると、値が1ppm区切りで刻一刻と上がっていく。数分経ってからまとめてドンと上がるのではなく、小刻みに変化するのは信頼性が高い。メーカーサイトによると3秒刻みとのことだが、体感的にはより高速に切り替わっているように見える。
ちなみにCO2以外には、温度と湿度を測定できる。これらの情報は1つの画面にまとまっているため、以前紹介した「Qingping Air Monitor Lite」のように項目ごとに切り替える必要もなく、画面の角度が少し上を向いているため非常に見やすい。ちなみに時刻も表示できるが、こちらはネットから時刻を取得してくるので手軽かつ安心感がある。
さらにバックライトも備えており、本製品と同じくスマート連携機能を持ったCO2チェッカーのSwitchBot CO2センサーと比べても、視認性ははるかに上だ。
一方で本製品はナイトモードに相当する機能がなく、部屋が明るくても真っ暗でもお構いなしにバックライトが点灯しているので、就寝中はかなりまぶしく感じられる。照度センサーがあれば、部屋の照明がオフになるのと連動してバックライトの輝度を自動的に下げるような調整ができたはずだが、本製品はそうでないため、枕元などに設置するのは難しい。こういった細かい点は、あまり気が利いていない印象だ。
ただし、本製品はボタンを押した時だけ画面を表示するモードも備えており、これを併用すれば普段は画面を消灯しておき、必要な時だけボタンを押して値を見るという使い方はできる。LEDまたはアラート機能(詳細は後述)でしか値が把握できないので、換気が必要か否かの判断くらいにしか使えず、製品としての価値は半減してしまうが、どうしても枕元などに設置したい場合には、こういった方法もある。
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