NVIDIAは5月19日、“パーソナルAIスーパーコンピュータ”をうたうAI処理に特化したミニPC「DGX Spark」が、台湾の主要PCメーカーを含む7社から7月に発売されると発表した。価格は未発表。
COMPUTEX TAIPEI 2025の開催にあわせて新たに発表されたメーカーは、台湾のAcer、GIGABYTE、MSIだ。これで発表済みのASUS、Dell Technologies、HP、Lenovoを含む7社から、DGX Sparkに対応するミニPCが発売される。
DGX Sparkは、3月に開催されたNVIDIA GTC 2025で発表されたもの。ミニPCサイズの小さなボディーに、SoCとしてNVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipと第5世代Tensorコアを搭載している。
小型ながら最大1ペタフロップス(PFLOPS)のAIコンピューティング能力を発揮する。128GBの統合メモリを提供し、NVIDIA DGX Cloudや各種アクセラレーテッドクラウドなどを処理できるため、AI開発者や研究者、データサイエンティストなどの利用に適しているという。
一方、同時発表していた「DGX Station」は、同じくAI処理に特化したデスクトップPCで、最大20ペタフロップスのAIパフォーマンスと、784GBの統合システムメモリを搭載して提供される。こちらはASUS、Dell Technologies、GIGABYTE、HP、MSIなどから、2025年後半に登場予定だ。
NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、「AIはシリコンからソフトウェアまで、コンピューティングスタックのあらゆるレイヤーに革命をもたらした。AI革命の火付け役となったDGX-1システムの直系後継製品であるDGX SparkとDGX Stationは、次世代のAI研究開発を強化するために一から設計されたシステムだ」と説明する。
DGX Sparkの予約は現在、NVIDIAのサイトやNVIDIAパートナーを通じて受け付けている。
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