ゲームもクリエイティブも生成AIも本格的に楽しめる、スリムなオールラウンドCopilot+ PC「Stealth A16 AI+ A3XW」の魅力(3/3 ページ)
多彩なPCを手掛けているエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の中で、最も手が届きやすいベーシックモデル「Stealth-A16-AI+A3HWHG-6459JP Copilot+ PC」の実機を試す機会を得た。ハードウェア周辺やパフォーマンスについて検証してみよう。
ベンチマークテストでオールラウンドな性能を実証
ベンチマークテストの結果を見よう。MSI Centerの設定は、特に言及がない限り「エクストリーム」で、GPUは「ディスクリートGPUモード」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」に設定している。
CPUの馬力をストレートに反映する「CINEBENCH 2024」(最低実行時間10分)のスコアは、CPU(マルチスレッド)で956pts、CPU(シングルコア)で115ptsだった。他の公式スコアをチェックすると、デスクトップPC向けで同じ8コア16スレッドの「Ryzen 7 5800X」(2020年11月発売)のスコアがそれぞれ824pts、96ptsであり、これを軽く上回っている。薄型ボディーでもデスクトップPC並のCPUパワーを持っていることが実証されている。
また、「PCMark 10」は日常操作(Essentials)、オフィス作業(Productivity)、コンテンツ制作(Digital Content Creation)のシナリオに基づいた作業を実際のアプリを使って行うテストだが、こちらも全PC中で上位7%に入る優秀な結果となった。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeの実行結果。MSI Centerのシナリオは「バランス」、GPUは「MSHybridグラフィックモード」でWindows 11の電源設定も「バランス」、画面輝度最大で実行した。バッテリー残量94%から2%まで6時間3分動作した
モンスターハンターワイルズも高画質で快適プレイ
ゲーム向けの3D描画性能を計測する「3DMark」のスコアは、DirectX 12ベースのSteel Nomadが3525、Steel Nomad Lightが1万6326となった。レイトレーシングを含むDirectX 12 UltimateベースのSpeed Wayは3989だった。「NVIDIA RTX 4070 Laptop GPU」を搭載したPCの平均値に比べて、それぞれ31%、33%、36%のスコアアップとなっている。
3DMarkのスコア比較。NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUの平均値は、3DMark.comのスコアサーチから取得している。どのテストでも順当に進歩したスコアがでている
また、「モンスターハンターワイルズベンチマーク」では、2560×1600ピクセルの解像度(フレーム生成無効)で、グラフィックプリセットとレイトレーシングは「高」設定としたところ、平均69.53FPSと快適にプレイできるスコアが出た。
Stable Diffusion、LLMのパフォーマンスも上々
クリエイティブ用途や生成AIのテストは「UL Procyon Benchmark Suites」で行った。参考までに、比較対象として2019年発売のゲーミングPC(CPUがCore i5-11400H、GPUがNVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU)のスコアも掲載した。
Premiere ProでフルHDと4KのシーケンスをそれぞれH.264とH.265で書き出すVideo Editingでは、NVIDIA GPU内蔵のハードウェアエンコーダーが有効になる。比較対象もハードウェアエンコーダーは搭載しているが、CPUパワーの差もあって2倍近いスコアを記録した。
Stable Diffusion 1.5(FP16)による画像生成のテストと、メジャーなLLM(大規模言語モデル)でのトークン生成速度を計測するテキスト生成のテストでも比較対象を圧倒している。生成AIはグラフィックスメモリの要件が厳しい。NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUは12GBのGDDR7メモリを搭載するので、それだけでアドバンテージであるが、実際に性能差も歴然としている。
ゲームもクリエイティブもビジネスも、生成AIの活用まで楽しめる究極のAI PC
PC業界ではAI PCが大きなトレンドで、その中でもMicrosoftが「新しいAI PC」と位置付けるCopilot+ PCが話題に挙がることは少なくない。先ほど紹介したように、Copilot+ PCの要件を満たすPCであれば、Windows 11が標準で提供するリコールやコクリエイター、Windows スタジオ エフェクトなど、NPUを活用した先進のAI機能を利用できる。
しかし、AIの活用範囲は幅広く、Copilot+ PCとはいえ万能ではない。ゲームやクリエイティブシーンにおけるAI活用、ローカルでの高精度画像生成などは、NPUだけでは力不足で、パワーのあるGPUが重要だ。
Stealth A16 AI+ A3XWの魅力は、先進のAI体験ができるCopilot+ PCでありながら、ゲームやクリエイティブ用途でも本格的に使えるパワーを持つNVIDIAの最新GPUを搭載し、さらにそれらを持ち運べるサイズと重量に収めている点にある。このような製品はなかなかないだけに貴重な存在だ。画面品質、ボディーの頑丈さ、使い勝手、放熱設計なども含めて完成度高く仕上がっている。
Copilot+ PCならではの先進体験ができるPC、ゲーミングやクリエイティブ作業をパワフルにこなせるPC、持ち運んで使えるハイパフォーマンスなPC、PCにおけるAI活用を余すことなく体験できるPC──本製品はその全ての要素を兼ね備えたオールラウンドな1台になっている。
AIに興味があるゲーマーやクリエイター、ゲームやクリエイティブ作業を快適に行え、生成AIも楽しめるパワフルなPCをビジネスにも使いたい人などには、特にお勧めできる製品だ。
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提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年6月19日









