Let's noteとは何か? を問い詰めて磨きをかけた新モデル「SC」と「FC」登場 情シスも安心の仕掛けとは(4/4 ページ)
パナソニック コネクトがモバイルPC「Let's note」シリーズの新モデル「SC」と「FC」を発表した。新モデルの特徴をまとめた。
SCとFCの「互換性」がもたらす導入効果
SC(12.4型)とFC(14型)という異なるディスプレイサイズでラインアップを展開する今回の新モデルだが、その“中身”は多くの部分で共通化されている。
田中氏が訴求するのは「IT管理者の工数削減」という観点だ。特にIT管理部門においては、機種が異なることで発生する機器評価やソフトウェア設定、導入後の運用負荷が課題となっている。SCとFCではディスプレイサイズに関わる部品以外を全て共通化しているとする。マザーボードやシステムボードはもちろん、ドライバやファームウェアといったソフトウェア類までも統一しているという。
このおかげで、SCとFCのいずれかを評価すれば、もう一方のモデルもそのまま展開できるとしている。導入初期における設定工数の削減だけでなく、運用中のメンテナンスやアップデート管理の手間を大幅に軽減できる。パナソニック コネクトの試算によれば、互換性のないモデルを導入した場合と比べて、導入時に2人日、運用時には年間で4.75人日のコスト削減が可能になるそうだ。
外観は「好評のSRのデザインを継承した上で、Let's noteのアイデンティティーを先鋭化させた」(田中氏)と説明する。ホイールパッドはサイズを大型化しカーソル操作のしやすさを向上させ、キーボードでは新たにグレーのカラーリングを採用して本体との一体感を増している。
SCとFCでは、パッケージも小型化された。これは単なる製作コスト削減にとどまらず、輸送効率を上げることでCO2排出量の削減にもつなげている。環境への取り組みが評価される法人ユーザーにとって、このような取り組みは選定理由の1つにもなりうる。時代の流れを反映させた取り組みといえるだろう。
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