ワコムの新型液タブ「Cintiq 16/24」が「Cintiq Pro」キラーな気がしてならない プロ絵師がつぶやいた理由:ある日のペン・ボード・ガジェット(4/5 ページ)
ワコムが、待望のスタンダードモデル「Chitiq」シリーズを発売します。Cintiq 16と同24をrefeiaさんがネチっこくチェックしたよ。
Pro Pen 3の「耐久性問題」
ところで、不覚にも気づくのが遅くなったのですが、Pro Pen 3はボタンの耐久性に不満を持っているユーザーが少なからずいるようです。使っていると数カ月でボタンの1つがポロっと取れるとかなんとか。
実際に2023年に入手したPro Pen 3のパーツを見ると、ボタンとフレームの接合(弾力可動部品)が非常にきゃしゃになっており、確かにこれはちぎれるかもなあ……という印象です。
幸いにというか、不幸にもというか……、自分は今ほど情報が豊かじゃなかった大昔にサイドボタンに消しゴムを割り当ててヘビーに押しまくる習慣があり、何か筆圧が死んでくるけどそういうものだろうと思ってどんどん買い足しながら使っていました。
そして手元のペンが10本前後になろう頃に、どうやらサイドボタンを使わないことで延命できると気付き、それ以後はあまり頻繁に押す割り当てをしないようになっていました(今から思うと、なぜ保証対応を試さなかったのかが謎です)。
ともあれ、消しゴムのような超頻繁に使う割り当てができる以上、それで壊れるならば設計か製造上の不備です。そこで本機に付属しているペンのボタンパーツを確認してみると、設計変更があったらしく接合部分が太くなっています。これでどれくらい耐久性が向上するのかは分からないですが、解決を願いたいところです。
ところで、手元のCintiq Pro 17では余らせておくのがもったいなくてPro Pen Slimも頻繁に使いますが、サイドボタンの押しやすさはPro Pen 3より快適です。ボタンの数が増えたとか、1本で太ペンにも細ペンにもなれるのは良いですが、ちょっともどかしいところですね。
ペン性能も一応チェック
さて、話を戻しまして。もう同じペンで何回目、という話なので書くのはザッとにしますが、ペン性能も一通りチェックしてあります。
ジッターなども問題なし、超軽い筆圧から自然に反応し、かなり強い筆圧まで頭打ちにならず描くことができます。特に画面を薄くなでるようなフェザータッチに自然に反応する様は素晴らしく、快適さや作業効率、制作スタイルの幅が広がる人もいるでしょう。
筆圧が高めで手が疲れやすい人は、より軽い筆圧で描く練習を初めてみるのもよいかもしれません。
遅延も速い部類(最近の機種での速い遅いは微々たるものです)で、細かい追従も良いため、素早いストロークから小さな震えのようなニュアンスまで、安心して筆を振るうことができます。
また、ホバーの検知範囲が比較的高く、タッチ対応モデルでは誤タッチの除外を稼働させながら利用しやすいです。ペンが傾く向きに応じて除外の範囲が決まるようで、右手にペンを持ってホバー範囲から出さないまま画面左側をタッチ操作したり、その逆もできたりします。
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