片手で持てる合体ミニPC! スマホサイズでデスクトップPC向けGPUもドッキングできる「Khadas Mind 2s」はロマンの塊だった(3/3 ページ)
超小型のPC本体には専用の端子があり、さまざまな専用モジュールを取り付けることで機能を拡張できるという、まさに筆者がときめいてしまいそうな合体メカだ。
専用の設定アプリもあり、機能はまだまだ少ない
Mind 2sには専用の設定アプリも用意されている。その名も「Mind」と、そのままだ。Mindで設定できるのはMind 2s本体の設定だけでなく、接続されているモジュールの設定も変更できる。
ただ、レビュー時点では設定できる項目の数は少なく、Mind 2sは内蔵バッテリーの充電上限の設定くらいだ。
Mind Dockに至っては特になし、Mind GraphicsもLEDの色をプリセットされた中から変更できるだけだ。もちろん、それぞれのファームウェアアップデートなど重要なメンテナンス機能もあるのだが、あまりカスタマイズ性には富んでいないのは少々残念だ。
複数のモジュールを切り替えて使うMind 2sだからこそ、特定のモジュールに接続して起動した際には「指定したアプリケーションが復帰時に起動する」ような設定、機能があるとうれしいと感じた。
またMind Graphicsに動作モードを選択できる設定や、イルミネーションもランダムやレインボーなどの発光パターンを選択できる機能が追加されると面白さが増すのではないだろうか。
ぜひ、Khadasにはモジュールのバリエーションの追加だけでなく、モジュールを生かした設定ができるようなMindのアップデートに期待したい。
モジュールで拡張、合体は面白い! 可能性はもっと広げてほしい
KhadasのMind 2sだが、やはりモジュールとの合体機構と、合体することでMind 2sだけでは苦手なことを克服できるのは面白く夢がある(価格はネックだが……)。
これは完全に合体ロボと同じで、そのままでは倒せない敵にも、合体することでパワーアップし倒せたり、苦手なフィールドに適した装備と合体し、新しい必殺技を見せられたときの気持ちと同じだ。
だからこそ、このモジュールという方式はなるべく長く続けてほしいし、世代が変わっても互換性を保ってほしい。現状はモジュールもMind Dock、Mind Graphicsしかなく、ノートPCに変身できるようなモジュールや、DTM機器など特定のジャンルに強いハードウェアと一体化できるようなモジュールなどがあったりすると面白いだろう。
もちろん既存のモジュールも、より新しい世代のGPUを搭載したモデルや他社メーカーのものを搭載したものがあってもいいだろう。Khadas以外から、互換性のあるモジュールが登場するといった展開にも期待したい。
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