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Qualcommがウェアラブルデバイス用プロセッサ「Snapdragon W5/W5+ Gen 2」をリリース 衛星との通信にも対応

Qualcommが、ウェアラブルデバイス用プロセッサ「Snapdragon W5」シリーズの第2世代を発表した。Skylo Technologiesの衛星を使ったナローバンド通信(NB-NTN)に対応した他、メイン部を4nmプロセスとすることで消費電力を削減したことが特徴だ。

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 Qualcommは8月20日(米国太平洋夏時間)、ウェアラブルデバイス向けプロセッサ(SoC)「Snapdragon W5 Gen 2」「Snapdragon W5+ Gen 2」を発表した。Snapdragon W5 Gen 2については、同日に発表された「Google Pixel Watch 4」に搭載されている。

Snapdragon W5/W5+ Gen 2
Snapdragon W5/W5+に第2世代が登場する
Pixel Watch 4
Pixel Watch 4は、Snapdragon W5 Gen 2搭載スマートウォッチの“初号機”となる

Snapdragon W5/W5+ Gen 2の概要

 その名の通り、Snapdragon W5 Gen 2とSnapdragon W5+ Gen 2は、Snapdragon W5とSnapdragon W5+の第2世代製品だ。初代と同様に「+」の付くものはコプロセッサを併載しており、Snapdragon W5+ Gen 2では「Qualcomm QCC5100」というコプロセッサが搭載されている。

 コプロセッサの有無を除き、製品の基本仕様は両者共に同様だ(以下、共通する特徴を紹介する)。

Snapdragon W5+ Gen 2
Snapdragon W5+ Gen 2の概略図。ここからコプロセッサを省くと、Snapdragon W5 Gen 2となる

 本製品のモデムはSkylo Technologiesの衛星を使ったナローバンド通信(NB-NTN)に対応しており、Wi-Fi(無線LAN)やモバイル通信がが使えない状態でも、Skyloの衛星と通信可能ならSOSメッセージを送るようになっている

 測位に関する機械学習データを刷新することで、先代比でGPS測位の精度が最大50%改善している。また、4nmプロセス(※1)を採用したことと、無線通信のフロントエンドを最適化することでフットプリント(設置面積)を最大20%削減した他、消費電力も抑制できている。

(※1)Snapdragon W5+ Gen 2のQCC5100は22nmプロセス

 SoCの主な仕様は以下の通りだ。

  • CPUコア:Cortex-A53×4
  • GPUコア:A702(最大1GHz)
  • 対応メモリ:LPDDR4-2133
  • GNSS:L1+L5対応(機械学習による最適化を適用)
  • Bluetooth:バージョン5.3対応
  • モデム:LTE/3G通信対応(VoLTE利用可)

 Snapdragon W5+ Gen 2に搭載されているQCC5100の主な仕様は以下の通りだ。

  • CPUコア:Cortex-M55(最大250MHz)
  • GPUコア:Vivante 2.5D GPU
  • 機械学習プロセッサ:Ethos-U55

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