手元にゲーミングPCがあれば、オフライン環境でも生成AIが利用できるってホント？ ローカルLLM（大規模言語モデル）導入を解説：“超”初心者向けローカルAI「gpt-oss」導入ガイド（1）（4/4 ページ）

本連載ではローカルLLMの導入方法から活用方法に至るまで、「手元にハイエンドPCがあって、生成AIをローカル環境で動かしてみたい」という初心者の方にも分かりやすく連載で解説する。

[Yukito KATO，ITmedia]

LM Studioの初期設定

　LM Studioのインストールが完了したので、続いてLM Studioの初期設定を進めていこう。LM Studioが立ち上がると、初期画面が表示されるので、「Get Started」ボタンをクリックしよう。

「Get started」をクリックしてLM Studioの初期設定を進めていこう。

　続いて利用者の属性を選ぶ画面が表示されるので、初めてローカルLLMを使うのであればシンプルなUIだと混乱せずに済むので「User」→「Continue」の順にクリックしよう。

利用者の属性に合わせて表示されるメニューがカスタマイズされる。初めて利用する場合は「User」を選択しよう。

　続いて、初めてのモデルとしてgpt-oss-20bのダウンロードがサジェストされるが、いったん正常に導入されていることを確認するため、画面右上の「Skip」をクリックする。

初めてのモデルダウンロード画面が表示されるが、いったん右上の「Skip」をクリックしよう。

　以下の通り、LM Studioのメイン画面が表示されれば初期設定は完了だ。

LM Studioのメイン画面が表示されたら初期設定は完了だ。

LM Studioの日本語化と正常にインストールされたか確認しよう

画面右下の歯車アイコンをクリックすると、LM Studioの設定画面が表示される。

　LM Studioをインストールすると、デフォルトの言語設定が英語で分かりづらい為、設定画面から言語設定を日本語に切り替えよう。

　一昔前のフリーソフトは、日本語化するために有志が公開していた日本語化パッチを当てていた事を考えると、良い時代になったものだ。

Beta機能ではあるが、日本語の言語設定が用意されている。

　すると「App Settings」画面が表示されるので、「Language」セクションの「English」をクリックした後、「日本語（Beta）」をクリックしよう。

Beta機能ではあるものの、基本的な利用においては何ら問題なく利用できそうだ。

　すると、上図の通りUIの言語設定が日本語に切り替わる。あくまでβ版として提供されている言語切り替えだが、基本的な利用においては何ら問題なく高い精度で翻訳できているので、実用上問題ないだろう。

動作確認するため、いったんパワーユーザーモードに切り替えよう。

　最後にLM StudioがPCのGPUを正常に認識しているか確認するため、「ユーザーインタフェースの複雑さレベル」セクションの「ユーザー」をクリックした後、「パワーユーザー」をクリックしよう。

搭載されているGPUが認識されていることを確認しよう。

　すると「Mission Control」という欄が表示されるので、その中の「Hardware」をクリックし、「GPUs」のセクションにPCに搭載されているGPUが表示されているか確認しよう。

特にそのままでも支障は無いが、UIをシンプルにするためパワーユーザーモードからユーザーモードに切り替えよう。

　このままでも動作に支障は無いが、詳細な設定を編集しないのであれば、左下の「App Settings」をクリックして再びLM Studioの設定画面に戻り、「ユーザーインタフェースの複雑さレベル」セクションの「パワーユーザー」をクリックした後「ユーザー」をクリックし、不要なメニューを非表示にしておこう。

まとめ

　本記事では、ローカルLLMを導入する連載の1回目として、ローカルLLMの紹介と、実際に利用するためのアプリ「LM Studio」の導入手順を詳しく紹介してきた。

　次回は、実際にLM Studioを使ってgpt-oss-20bモデルのダウンロードと、実際にローカルLLMを利用する手順を解説するので、引き続き参考にしていただければ幸いだ。