ゲーミングに欠かせない存在となった「SSD」 東京ゲームショウでSamsungとNextorageがブースを展開:東京ゲームショウ2025(2/2 ページ)
PCゲーミングの広がりを受けて、東京ゲームショウでもPC周辺機器に関するブースも増えている。この記事では、東京ゲームショウ2025に出展していたストレージメーカーのブースの様子を紹介する。
Nextorageブース:製品の展示を主体に
2019年にソニーのメモリストレージ事業を継承して発足したNextorage(ネクストレージ)は、自社のストレージデバイスをメインとする展示を行っていた。今回はホール1にブースを構えている(区画番号は「01-C08」)。
内蔵型SSD/外付けSSDケース
内蔵型SSDでは、PCI Express 5.0に対応した「G Series HE」を筆頭に、PlayStation 5向けのヒートシンク付きモデル「NEM-PAC」「NEM-PA VALUE」が展示されている。
外付けSSDケースでは、ヒートシンク付きモデルでもそのまま取り付けられる「NX-EN1PRO」と「NX-EN1SE」が展示されている。
注目製品は、Amazon.co.jp専売のNEM-PA VALUEだ。PlayStation 5で使うことを想定して「必要十分な性能」(説明員)を確保したモデルとなる。
現在、NextorageはSSDコントローラーで知られるPhison Electronicsの傘下にある。そのため、Nextorage製の内蔵SSDはPhison Electronics製コントローラーを搭載する製品が多い。しかし、NEM-PA VALUEは採用するコントローラーにおいて「新しい試み」をしているという。ただし、「安かろう悪かろうというわけではなく、徹底的に検証をしたものを採用している」とのことで、製品の品質に自信はあるようだ。
microSDメモリーカード
microSDメモリーカードは3シリーズを展示していた。
まずUHS-II伝送に対応したmicroSDXCメモリーカード「NX-M2SE」は、ポータブルゲーミングPCのストレージとして利用することを想定した製品だ。書き込みは最大毎秒190MB(128GBモデルのみ最大毎秒100MB)/読み出しは最大毎秒280MBというスペックとなる。
UHS-I伝送に対応する「G Series」は、ランダムアクセス性能の指標となる「アプリケーションパフォーマンスクラスA2」に対応している。携帯ゲーム機やAndroidスマートフォンでの利用を想定しているという。
そしてG Seriesのハイエンドモデルという位置付けの「G Series EX」は、microSDXC Express規格の製品となる。Nintendo Switch 2での利用を想定しているそうだが、Samsung ElectronicsやSandiskの任天堂ライセンス製品よりも容量の大きい1TBモデルも用意していることが強みだ。
外付けSSD
外付けSSDは、iPhoneのMagSafeで接着できる「NX-P4MG」「NX-P2MG」シリーズや、約19gと軽量ボディーが特徴の「NX-P4SE」「NX-P2SE」「NX-P2SE G」シリーズを展示している。
これらのうち、NX-P2SE Gシリーズのみゲーミング向けを示す「G」が付与されているが、これはポータブルゲーミングPCでの利用を想定したためだという。本シリーズにはPC本体への接着に便利なシール付き面ファスナーと、約10cmのL字コネクターを持つUSB Type-Cケーブルが付属しており、確かに「ポータブルゲーミングPC向け」である。
ボディーは親会社のPhisonの標準金型を使用しているものの、ファームウェアは自社でチューニングしているとのことだ。
ストレージ以外のデバイスの展示も
Nextorageブースでは、ストレージ“ではない”製品も展示されている。
先述の通り、Nextorageはソニーからスピンオフしてできた企業だが、ソニーでモバイルプロジェクターの開発に関わったメンバーが同社に合流して開発したベッドルームプロジェクター「NMP-NX1」と、それと組み合わせて使えるシーイヤーの「Cear pave(パヴエ)」というBluetoothスピーカーも展示している。
Cear paveは「Bluetooth LE Audio」に対応しており、同規格で新規対応した「Auracast」も利用できる。現時点ではBluetooth LE Audioをサポートしていても、Auracastまで利用できるデバイスは珍しいので、気になる読者は体感しに行くのも良いだろう。
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