11型Andoridタブでプロジェクターも内蔵! タフ過ぎる「Blackview Active 12 Pro」を試して分かったこと(1/3 ページ)
スマートフォンやタブレットを手掛けるBlackviewから、異色の11型タブレット「Blackview Active 12 Pro」が発売された。注目の機能をチェックした。
中国Blackviewが8月に発売した「Blackview Active 12 Pro」は、プロジェクターを内蔵した異色のタブレットだ。同社の製品は日本のAmazonでも販売されることが多いのだが、本機は今のところ販売されていないようだ。
直販サイトでは12GB+256GBモデルが9万9000円、16GB+1TBモデルが10万5000円で販売されており、参考までに原稿執筆時点でのAliExpressでの価格は、メモリ12GB+ストレージ256GBモデルが8万2213円、16GB+1TBモデルが8万8655円だった。
プロジェクターと大容量バッテリーを内蔵したタブレット
Active 12 Proは、Android 15ベースの「DokeOS_P 4.2」を搭載したAndroidタブレットだ。11型ディスプレイ(1920×1200ピクセル)を備えるが、一般的な11型タブレット(iPad:約480g、Xiaomi Pad 7 Pro:500g)と比較して、本機は約1522gと非常に重い。
当然ながら、この重量には理由がある。11型のボディーに、プロジェクター機能や3万mAhの大容量バッテリー、MIL-STD-810H準拠の耐久性、IP68準拠の防水/防じん性能、高温/高圧水流に対するIP69Kなど、特徴的な機能が多数詰め込まれているためだ。
本機の最大の特徴となっているプロジェクター機能だが、最大120型の投影に対応し、解像度は1920×1080ピクセル、明るさは200lm(おそらくANSIルーメン)となっている。これは4〜5万円台のモバイルプロジェクターと同等の性能だ。
機能面でも、おまけレベルではなく本格的な仕様となっている。オートフォーカスやキーストーン補正に対応するが、キーストーンは上下方向のみで左右方向には非対応だ。
タブレット画面の内容がそのまま投影されるため、映像ソースを選んでからキャスト操作するといった手間は不要である。また、中国製タブレットではよくアピールされるが、Widevine L1に対応しているため、NetflixやAmazon Prime Videoなどの高画質再生も可能だ。
付属のキックスタンド(ネジ止め式)を使えば、単体で天井投影も行える。日中の室内では明るさが不足してやや見づらいが、カーテンを閉めた室内や夜間であれば十分きれいに視聴できる。
MIL-STD-810H準拠の高い耐久性
もう1つの特徴が、タブレットらしからぬ高い耐久性だ。米軍の調達規格であるMIL-STD-810Hに準拠しており、約1.5mからたたきつけるなどの致命的な落下や約12mの高さからの自然落下にも耐えられる。この他、耐圧性能は2.2t、動作温度は−20度〜60度となっている。
おおよそ日常生活には過剰な耐久性だが、工事現場やキャンプ、登山などのアウトドアシーンでは頼もしい性能だ。
ボディー背面にはフラッシュライトとは別に、最高輝度400lmの「キャンプライト」を搭載する。文字通りキャンプでの利用に加え、夜間作業や災害時の明かりとしても活用できるだろう。
さらに、IP68/IP69Kの防水/防じん/耐高温/高圧水流といった性能も備える。屋外での急な雨や、水がかかりやすい川辺やプールサイド、粉じんの舞う工事現場などでも問題なく使用できる。側面に大型の排気口があるにもかかわらず、この仕様を実現している点は驚きだ。
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