AMDのワークステーション向けGPU「Radeon AI PRO R9700」搭載グラボの単品販売開始 AI向けに32GBのグラフィックスメモリを搭載
AMDが5月に発表したワークステーション向け新型GPU「Radeon AI PRO R9700」を搭載するグラフィックスカードの単品販売が順次始まる。グラフィックスメモリを多めに積むことで、AIワークロードのパフォーマンスを向上したことが特徴だ。
AMDのワークステーション向け新型GPU「Radeon AI PRO R9700」を搭載する単体グラフィックスカードの販売が、10月27日から順次始まる。米国における税別販売価格は1299ドル(約19万8800円)からで、パートナー企業を通して販売される。
Radeon AI PRO R9700の概要
Radeon AI PRO R9700は、その名の通りAI(人工知能)に関するワークロードを快適にこなすことを重視した設計となっていることが特徴だ。
GPUコアはコンシューマー向けの「Radeon RX 9000シリーズ」と同じRDNA 4アーキテクチャで、CU(演算ユニット)/レイアクセラレーターは64基、AIアクセラレーターは128基を備えるInfinity Cache(L3キャッシュ)は64MBを備え、グラフィックスメモリは32GB(GDDR6規格/256bitバス)と大容量だ。
OSはWindowsとLinuxをサポートしており、Linux環境ではグラフィックスメモリでECC(エラー誤り訂正)機能を利用できる。ディスプレイ出力はDisplayPort 2.1a規格となる。消費電力(TBP)は300Wで、電源ユニットは750W以上の出力を推奨している。
ピーク時の演算性能は、FP32のベクトル演算は47.8FLOPS、FP16のベクトル演算が95.7TFLOPS、FP8のマトリックス演算が766FLOPS、INT4/INT8のマトリックス演算が766FLOPSとなる。
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