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Lenovoグループの重要拠点「NECパーソナルコンピュータ米沢事業所」に潜入 実はモバイルWS最上位モデル「ThinkPad P1」の開発を担っていた(4/4 ページ)

NECパーソナルコンピュータ(NECPC)が、報道関係者を対象に米沢事業所(山形県米沢市)の見学ツアーを開催した。この記事では、その内容をかいつまんでお伝えする。

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箱詰/出荷工程

 組み立てられたノートPCは、組立ラインとは別の箱詰ラインに送られて、梱包(こんぽう)用の箱に入れられる。箱の組み立てもロボットが行っていて、箱の底部の固定も含めて自動化されており、製品を入れたら1階の出荷工程に回される。

上の階から降りてくる
2階で箱詰めされたノートPCは、コンベアに乗って1階の出荷工程にやってくる

 到着した箱は、配送先の地域ごとに分かれたパレットへと積み上げられる。ある程度の数がまとまると、荷崩れしないように箱の上端と下端がビニールテープでグルグルに巻かれる。

 この時、箱を積み上げていくのもロボットだ。ロボットの手が箱を優しくつかみ、腕を回転させたり曲げたりしながら積み上げていく。このロボットは、精度を確認した上で導入したせいか、これまで一度も積み上げに“失敗”したことがないという。

 箱の積み上げと固定が終わったカートでは、カメラが1つ1つの箱に貼り付けられたステッカーのバーコードを読み取っていく。これにより「送り状」が自動で印刷され、箱を積み上げたカートと共に配送業者に引き渡される。

2階からやってきた
2階からやってきた箱はロボットにつかまれて……
宙に浮く
宙に浮き……
積み上がる
器用に積み上げられていく。「箱がズレたりしないのか?」と気になるところだが、精度の高さを検証した上で導入したこともあり、今まで積み上げに失敗(積み上げに段階で荷崩れ)したことはないという
読み取り中
ビニールテープで荷崩れ防止措置を行ったパレットは、出荷前にカメラ(白く光っているデバイス)で撮影される。このカメラは箱に貼付されたバーコードを読み取っており、それを受注情報と突き合せることで個別の「送り状」が印刷される仕組みだ

今後も続く“カイゼン”

 飯田氏によると、部材の在庫があるという前提条件は付くものの、米沢事業場ではPCの注文を受けてから、最短3日で出荷できる体制が整っているという。他のPCメーカーでは「最短5日」あるいは「最短7日」としていることが多いことを考えると、かなりの短納期だ。

 こうしたNECPC(米沢事業場)の生産面における強みを、今後も発展させていく――顧客に対する約束として、NECPCは今後もスマートマニファクチャリングへの取り組みを推進し、さらなる“カイゼン”を続けていくという。

一気通貫
法人/個人事業主向けPCの企画/販売も自社で行うようになったため、製造から販売までを一気通貫で行えるようになった
最短3日よ
最短で3日で納品可能な生産体制は、米沢事業場の強みだ

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