手のひらで鍵が開く「SwitchBot 顔認証パッドPro」を試す 静脈認証の使い心地は?:今どき! 買いどき! デジモノ道案内!(3/3 ページ)
新たな静脈認証の使い勝手はどのようなものでしょうか。実機を使って試してみました。
静脈認証の使い心地は?
さて肝心の静脈認証ですが、顔認証パッドPro本体の前に手をかざすことで静脈を読み取ることができます。
静脈認証は皮膚の下にある静脈のパターンを読み取って照合する生体認証技術です。静脈認証と顔認証それぞれの反応速度が分かる様子を動画で撮影してみました。
いずれも反応速度は高速で、申し分ありません。個人的にはあまりに解錠方法が多彩すぎて過剰スペックなのではないかと思ってしまいますが、ありそうな利用シーンとしては、極まれに発生する「あれ、顔認証が反応してくれないぞ」という時に、指紋センサーに指を触れることなく、手を近づけて解錠できるといった感じでしょうか。
顔認証パッドと顔認証パッドProの価格差は3000円ほど。こうした製品に興味がある方は機能性にこだわりが強いと思うので、Proを選んでしまってもいいのではないでしょうか。
なぜ静脈認証機能が追加されたのか
この程度の機能差なら「最初から顔認証パッドに入れておいてくれよ」とも思いますが、このタイミングで顔認証パッドProが登場した理由は、“メーカーとしての意地”であると筆者は想像しています。
実はスマートロックの市場でSWITCHBOTに唯一対抗できていると言っても過言ではない、CANDY HOUSEが5月に発売した同様の製品「SESAMEフェイス Pro」は、当時から顔認証だけでなく静脈認証にも対応していました。同じような時期に発売したにもかかわらず、SwitchBot 顔認証パッドは機能で一歩出遅れてしまったというわけです。それから半年後の製品投入──これは意識しているでしょう。
筆者はスマートロックについて人から相談されたとき「将来、スマートホーム製品を家に多数取り付けたいなら製品エコシステムが充実しているSwitchBot、とにかく手軽に“スマートロック”の利便性を体感したいなら低価格でコスパに優れるSESAME」と答えています。これがまさに、それぞれのメーカーの強みであると認識しているためです。
これからも各メーカーで切磋琢磨してもらって、スマートホームでわくわくするような製品が続々と登場することに期待しています。
(製品協力:SWITCHBOT)
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