“家中どこでもコンセント”を実現 日常で使いたくなる実売1.5万円のポータブル電源「BLUETTI AORA 10」を試す(1/3 ページ)
携帯型ゲーム機でダラダラ遊んでいると突然やって来るバッテリー切れ。コンセントのある場所まで移動するのはかなり面倒だ。「コンセントがここに来い」という夢を実現するポータブル電源「BLUETTI AORA 10」を試した。
電子機器がこれだけ増えたにもかかわらず、家の中に設置されたコンセントの口は昔のまま──そんな悩みはあるあるだ。そんな電源難民にお勧めしたいのが、持ち運べるコンセント「BLUETTI AORA 10」だ。バッテリーの減りが早いさまざまな製品をつなげて試してみた。
約1.8kgの小型ポータブル電源
BLUETTI AORA 10は、重さが約1.8kgという超小型のポータブル電源だ。一般的なポータブル電源は容量が重視されるため、本体は大きく取り回しづらい。
キャンプのようなアウトドアでの活用や防災などがメインで、日常的に利用しようとは思えない。しかし、BLUETTI AORA 10は片手で持ち運べるサイズなので、モバイルバッテリーのように、部屋のあちこちに持っていって使いたくなる。
小型とはいえ、常時200W(最大400W)のAC出力とUSB PD(Power Delivery)の100Wに対応したUSB Type-Cポートを搭載している。その他、USB Type-C×1基、USB Standard-A×2基、DC×1基の合計6ポートを備え、全ポートで同時給電できる。
安全性や耐久性が高く、長寿命で、EVなどにも使われているリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、3000回以上のバッテリーサイクルがある。自己放電が少なく、長期間の未使用時でも安心だが、メーカーでは3〜6カ月ごとに電池容量60%程度まで充電することを推奨している。
本体はACで最大150W/100V入力を行えるため、約70分で満充電になる。その他、シガーソケットやソーラーパネル充電にも対応しており、家でもドライブでもアウトドアでも安心して使える。
本体を充電しながら利用するパススルー充電にも対応しており、落雷などによる停電時に、無停電電源装置(UPS)としての利用も可能だ。10ミリ秒(0.01秒)で、供給元をバッテリー電源に切り替えるのため、デスクトップPC作業中のデータが飛んでしまうといったことを避けられる。
なお、BLUETTI AORA 10のAC出力は正弦波である。安心して、PCなどの精密機器に利用できるだろう。
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