検索
レビュー

高コスパNASから小型スマホの救世主まで! 2025年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5(1/5 ページ)

PC USERでモバイルディスプレイやスマートスピーカー回りの連載をしている山口さんに、2025年に使って良かったデバイスを挙げてもらった。

Share
Tweet
LINE
Hatena
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 2025年も前年に引き続き、デジタルデバイスは価格上昇が目立った1年だった。機能や性能がそれに伴ってアップしているのならまだしも、実態は従来モデルのほぼ焼き直しで、実売価格だけがアップしている場合が多く、がっかりさせられることも多かった。メーカーの事情も理解できるだけに難しいところだが、2026年はこうした空気を払拭してくれる、積極的に投資したくなるデバイスの登場を願いたいものだ。

【過去のベスト5一覧】

【連載一覧】

 ともあれ、今回は筆者が2025年に使ってみた製品(必ずしも新製品ばかりではない)の中から、主にビジネス用途で即戦力となり得る「個人で購入できて仕事がはかどるデジタル製品」のベスト5を選んでみた。

 原則として同一カテゴリーの中で複数製品を使い比べ、お勧めにふさわしい製品のみをチョイスしている。仕事の効率を高めてくれる一品との出会いに役立てていただけると幸いだ。

スマホ部門:「Mode1 Pocket

Mode1 Pocket
手のひらサイズのコンパクトさで、重量はわずか約152gと軽い。画面サイズは5.3型で、SoCはMediaTek Helio G99だ

 スマートフォンについては、2025年にiPhoneとPixelそれぞれのフラッグシップモデル「iPhone 17 Pro Max」と「Pixel 10 Pro XL」を購入したが、前者はデザイン面で一歩後退、後者はセンサー類で首をひねる挙動もある上に重量もシリーズ史上最大級と、ベスト端末としては推しにくい要素がある。

 新たに購入した「iPhone Air」は、バッテリーなどは問題なくとも、超広角カメラの不在はいかんともしがたく、メインスマホにするのは見送ることになった。

 それならばということで推したいのが、これまで小型ケータイなどを手掛けてきたP-UP Worldが発売した、「iPhone 13 mini」と同等サイズのコンパクトなAndroidスマホ「Mode1 Pocket」だ。

 SoCはMediaTek Helio G99と性能は控えめだが、指紋センサーを兼ねた電源ボタンに加え、イヤフォンジャックやメモリカードスロットも搭載するなど機能は豊富で、(筆者をはじめとする)小型スマホを愛用するユーザーにとっては注目の製品だ。

 実際に使ってみた限り、壁紙も含めたデザイン面での野暮ったさがあり、バッテリーの消耗がやや早いのが気になるものの、小型端末としては唯一無二とも言える存在だ。おサイフケータイは非対応で、カメラ性能も決して高くないため、それらをフォローできるデバイス、例えばiPhone 17 Pro Maxシリーズとの2台持ちといった使い方にならざるを得ないが、その軽さと小ささゆえの機動力は捨てがたいものがある。

 筆者はここ数年、iPhone 13 miniをメインスマホとし、足りないところをPixelで補うという2台持ち体制を敷いているのだが、iPhone 13 miniが今後トラブルで使えなくなる事態が発生すれば、直接の後継機種がないだけに、本製品が代わってメインスマホに昇格する可能性は十分にある。本製品が今後一つのシリーズとして定着し、CPUやカメラなど、現在の弱点が克服された新モデルが後に続くことを願うばかりだ。

Mode1 Pocket
iPhone 13 mini(右)との比較。面積はほぼ同じだが厚みはややある
Mode1 Pocket
背面。カメラは2眼仕様で倍率は1/2/4倍だ。ただし、iPhoneに比べるとやや広角で1倍はiPhoneの0.8倍程度になる
Mode1 Pocket
電源ボタンと指紋認証センサーが一体化している。さらにメモリーカードやイヤフォンジャックにも対応する

 続いては、スキャナ部門だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る