「アンタに電話した方が楽だし」 約75年続いたアキバの“極小書店”とWeb化20周年を迎えた「PC USER」との接点(2/2 ページ)
2025年12月、秋葉原ラジオセンターで約75年の歴史を刻んだ「萬世書房」が静かに幕を下ろした。名物店主との思い出と共に、雑誌からWebへと姿を変えて20周年を迎えた「PC USER」との接点とは?
2026年1月でWeb化20周年を迎えたPC USER
ともあれ、Mac雑誌の編集として応募/合格した筆者は配属当日、ビルの非常階段を上りながら対応してくれた編集部のお偉いさんから衝撃的(笑劇的か)な話を聞かされることになる。
「田中くんさ、悪いけどMacの方は定員が埋まっちゃったんだよね。今、スゲー雑誌を作っているんだけど、そこかPC初心者向けのところなら空きがあるんだよね。どうする?」
いや、もういきなりで訳が分からないんすけどと考えるいとまもなく、とっさに「初心者向けでお願いします!」と口から言葉が漏れ出ていた。
古くはMSXやPC-88VA、加えてApple Computer(当時)の「Power Macintosh 7100/80AV」を購入し、さらにWindows 95を触るべく、無償アップグレード付きだった日本アイ・ビー・エム(こちらも当時)の「ThinkPad 530CS」しか持っていなかった筆者にとって、まさにPC初心者を脱するのは急務だったからだ。
その際に出た“スゲー雑誌”についてはあえて書かないが、創刊直後に輪転機が止まったという逸話がある例のヤツだ(もしそちらを選んでいたらと思うと、それはそれで香ばしかったりはする)。
そんなこんなで想定外のHello!PC編集部に配属となり、PC USERへの改題、雑誌からWebへと変遷しながら、気が付けば30年近くがアッという間に経過し、2026年を迎えることになった。
2005年12月で雑誌としては休刊したPC USERだが、この2026年1月でWeb化(当時の「PCUPdate」に合流、PC USERにタイトル変更したのは2006年6月から)して20年を迎えた。
実はPC USERのトップページに創刊30周年を意味する「30th」ロゴが表示されている。正確に言うと既に30周年は過ぎており、消し忘れているのではと言われたこともあるが、実はワケがあって残していたりするのだ。
それが何を意味するかは、もう少しお待ちいただけると何かがあるかも……というところで、続きます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「PC USER」は30周年を迎えました
Webメディア「PC USER」が、2024年9月をもって30周年を迎えました。スタートは、1994年9月創刊の雑誌「Hello!PC」からです。
西川善司のパソコン遍歴――ゲーム三昧の青春時代は“おじさん”になった今も続く
ITmedia PC USER編集部から「創刊30周年記念」で、執筆陣のPC遍歴を募集しているということで、筆者にも依頼が来た。そこであえて「30年」にこだわらず、筆者が歩んできたPC遍歴を紹介しようと思う。
イラストレーターが見る、自作PCとメーカーの立ち位置の変遷 30年の浮き沈み
この30年におよぶ、PCや時代の移り変わりを“わが人生”と軽くオーバーラップさせてみました。まぁしかし、いろいろありましたねぇ。
数え切れないほどPC/ガジェットに触れてきたが「本質は変わっていないのでは?」と気が付く、私のPC遍歴30年
「あー、こんなPCやガジェット、あったあった」と、楽しみながらご覧いただけますと幸いです。
大阪・関西万博の「null2」、実はあのPCで動いていた! ヌルヌル動く「計算機自然」の舞台裏
話題を集めている大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null2」(ヌルヌル)の中で、実はPCが利用されているとの話を耳にした。真偽を確かめるべく、現地に飛んだ。
