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インタビュー

「2026年には2台に1台がAI PCに」 インテル大野社長が語る“元気なIntelの復活”に向けた分岐点IT産業のトレンドリーダーに聞く!(3/3 ページ)

コロナ禍以降、さまざまに移ろう世界情勢の中で、IT企業はどのようなかじ取りをしていくのだろうか。大河原克行さんによるインタビュー連載の第22回は、インテルの大野誠さんだ。

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AI PCを特別な存在から“普通”のスタンダードへ

―― 国内において、2026年のAI PCの注力点はどこになりますか。

大野 AI PCの普及に向けては、B2BおよびB2Cを問わずに、「広く」「深く」の両方から力を注ぎます。Core Ultra(シリーズ3)によってAI PCの性能は格段に上がり、いろいろなAIアプリがローカルで利用できるようになります。

 例えば、20億パラメーターのモデルしか使えなかったものが、80億パラメーターのモデルも安定して利用できるようになるといったように、AI PCでできることが広がります。

 2026年は、それに合わせてアプリケーションの拡充に力を注ぎます。AIアプリによって業務効率を高めて安全にデータを運用できたり、社内で動画生成をしても幹部や社員の画像を外に持ち出さずに、ローカルで処理したりといったことができますから、そうしたメリットも訴えていきます。

Core Ultra(シリーズ3)の概要
Core Ultra(シリーズ3)の概要

―― AI PCの普及戦略において、最初に目指すべきゴールはどこに置きますか。

大野 AI PCをPCのスタンダードになるところに早く持っていきたいですね。現時点では、PCの上位モデルという捉え方をされていますが、早くAI PCが“普通”であるという状況を作らなくてはなりません。また、AI PCの性能を発揮するAIアプリも増やし、AIを使いたいからAI PCを購入するという状況を生みたいと考えています。

 今はAIを最も使用している人が、AIエンジニアだと言われています。これでは、AIが一般化したとはいえません。クリエイターが使ったり、オフィスの業務効率のためにAIが一般化したり、最終的にはAIがお茶の間で普通に利用されたりといったことが必要です。地道な活動にはなりますが、AIならばこんなことができるというシーンを多くの人たちに見せていく取り組みを増やしていきます。

―― その一方で、AI PC以外の領域ではどんな取り組みを進めますか。

大野 データセンター向けには「Granite Rapids」(開発コード名)を投入し、2025年は、その立ち上げにも力を注いできました。主要なデザインインも獲得でき、成果につながっています。

 さらに、ネットワークについては、5Gコアネットワークや5G vRANなどにおいて、主要なデザインを獲得でき、これも予定通りの実績が上がっています。PC/データセンター/ネットワークの3分野では順調な成果を上げることができました。

 一方で組み込み用途では、POSの領域は堅調でしたが、産業用プリンタなどでは想定したほどの結果を出せていないという反省があります。この市場では流通在庫がだぶついていた状況が2026年以降に解消されますから、新たな提案を増やすことができると思っています。

※近日公開の後編に続く

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