没入感抜群の360度ドローン「Antigravity A1」を楽しむには“国の許可”が必要? 知っておくべき航空法の基礎と申請のリアル(3/3 ページ)
360度ドローン「Antigravity A1」を日本で飛ばすには、航空法に基づく機体登録や「目視外飛行」の承認が不可欠です。DIPS2.0での申請手順から練習場所の確保まで、初心者が合法的に新時代の没入体験を楽しむための重要ポイントを徹底解説します。
フットサルコートやスキー場がドローンの飛行場所を提供していることも
実はこうした飛行の許可/承認を受けたとしても、現実的にA1を飛行させる場所を確保するのはなかなか大変です。
そもそも大前提として第三者上空の飛行が禁止されているため、いくら広い敷地があるとしても、公園やグラウンド、駐車場といった、自分以外の第三者がそこにいる、もしくは入ってくる可能性がある場所では飛ばせません。
そこでおすすめしたいのが、ドローン専用の飛行場や練習場です。10年ほど前から日本でもドローンの普及が始まる中で、民間の企業や団体がドローンの知識や操縦技術を認定する制度を設けています。
こうした認定を受けるには学科と実技の試験があり、特に実技試験をパスするために操縦技能を訓練するための、練習場や飛行場が全国に生まれました。さらに2022年末には“ドローンの免許”ともいわれる、国の「無人航空機操縦者技能証明」制度が創設され、やはりこの実技試験に臨むために操縦技術を磨く人も利用するような施設です。
こうした飛行場や練習場は、ドローンを飛ばすために設けられていますから、原則として第三者の立ち入りが管理されているため、安心して飛行させることができます。
また、ドローン専用でなくても、例えば都市部ならフットサルコートであったり、地方であればスキー場やキャンプ場が、区域や時間を設定する形で、ドローンの飛行エリアを提供しているケースは少なくありません。また、近年はドローンできれいな景色が撮影できるような観光地にあらかじめ空域や時間を設定し、そこに希望者を集めたり、旅行のツアーのような形で出向いて飛行や撮影を楽しむ「ドローンツーリズム」が行われたりもしています。
こうした、ドローン飛行場や練習場をまとめたWebサイトもある他、航空法上、飛行の禁止区域などを地図上に表示するサイトもあります。
非日常の“空からの視点”を楽しめるのはドローンならではの醍醐味
ここまで、A1を飛行させるために必要なルールと手続きを紹介してきました。これらを知ると「ドローンは難しいもの」というイメージを持った人も少なくないかもしれません。
確かに初めての人にとっては、ハードルが高いものかもしれません。しかし、こうした法令上の手続きは、一度経験してしまえばそんなに難しいことではありません。手続きは必要に応じて行うのが不可欠ですが、大きくルールが変わらない限りにおいては、繰り返し行う定型的な作業にすぎず、慣れてしまえばむしろ簡単だと言えます。
もし、こうしたルールに対する知識や操縦技能に不安のある人は、ドローンスクールをのぞいてみるのもいいかもしれません。そこには同じドローンを楽しむ仲間がいて、その後のドローンライフをより楽しくしてくれることでしょう。
何より、ドローンはいままで私たちが地上では経験できなかった、空を飛ぶ鳥の視点という、全く新しい景色を手に入れることができます。特にA1は、単に空からの景色を撮影できるというだけでなく、まさに鳥のように大空を飛びながら、好きな方向の景色を自由自在に見ることができるという意味で、画期的なドローンだといえます。
ぜひ、ドローンに関するルールを守りつつも、今までにない自由な景色を楽しんでみてください。
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