レノボグループが見せた日本の未来 AIは「学習」から「推論」へ:Lenovo Tech World Japan 2026(3/3 ページ)
レノボグループ3社が共催したイベント「Lenovo Tech World Japan 2026」では、Lenovo本社からも複数の幹部が訪れ、日本における貢献をアピールした。この記事では、記者説明会における概要をお伝えする。
データセンターの課題である“熱とエネルギー”に挑む
次に、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ(LES) の張磊(ちょうらい)社長が登壇した。LESは、LenovoがIBMからx86サーバ事業を継承する際に設立された日本における受け皿法人で、現在は「ThinkSystem」ブランドのx86サーバ/ストレージ/HCIや「ThinkEdge」ブランドのエッジサーバを展開している。
張社長は、LenovoがIBMから引き継ぎ、発展させてきた水冷技術「Lenovo Neptune」について説明した。
(サーバやデータセンターを運用する)企業が抱える4つのボトルネックは「メモリ」「レイテンシー(遅延)」「セキュリティ」「エネルギー」だ。特に日本のお客さまにとって一番問題になっているのはエネルギーであり、(言い換えると)サーバ自体の消費電力と熱の問題である。
今、データセンターは世界の電力使用量の最大3%を占めており、データセンターの増加によって日本の電力需要は2030年までに3倍になると予測されている。現状では、冷却に最大40%ものエネルギーが使われていおり、このエネルギーをコンピューティングパワーに割り当てられれば、同じエネルギーでもっと性能を高められる。
我々がIBMが受け継いだ「Neptune」と呼ばれる水冷技術で、その問題を解決する。
LenovoがFIFA World Cup 2026のパートナーに
LenovoとMotorola Mobilityは、FIFA(国際サッカー連盟)のオフィシャルテクノロジーパートナーを務めている。今回のイベントでは、Lenovoにおける担当者であるデビッド・ラビン氏(バイスプレジデント兼ソリューション&サービスグループ 最高マーケティング責任者)も来日した。
ラビン氏はLenovoとFIFAとのパートナーシップについて以下のように説明した。
Lenovoは「FIFA World Cup 2026」と「FIFA Women's World Cup 2027」における公式グローバルテクノロジーパートナーであり、「デジタルワークプレイス」「AIセキュリティ」「スタジアム運営管理」「ファン体験強化」を提供する。また、FIFAの膨大なデータ(ペタバイト規模)を解析するエンタープライズAIアシスタント「Football AI Pro」を提供し、コーチ戦術分析や選手個別分析などを支援する。
さらに、「VARデジタルアバター」により判定を透明化する他、レフェリー(審判員)視点の映像のブレをAIによって最大60%削減する。さらに「インテリジェントコマンドセンター&スマートウェイファインディング」により、会場での道案内を自動化し、「AIデジタルツイン」で予測的な運営を行うことで安全を強化する。Lenovoのテクノロジーによって、FIFA World Cupの体験はさらに素晴らしいものとなる。
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