まるで工芸品な3kg超のアルミ塊! 官能的すぎる“磁気×メカニカル”なキーボード「Lofree Hyzen」を試す:武者良太の我武者羅ガジェット道(4/5 ページ)
Lofreeの新作「Hyzen」は、3kg超のアルミ削り出しボディーに最新のTMRセンサーとメカニカル構造を融合させた野心作です。0.01mm単位の超高精度な入力と、官能的な打鍵感を両立した“工芸品”の実力に迫ります。
ボリュームノブはデザイン優先の遊び要素か
背面を見ると、ボリュームダイヤルと接続切り替えノブがあります(有線専用モデルのHyzen-wired-modeはボリュームダイヤルのみ)。高級オーディオ然としたルックスがまた所有欲を満たしてくれますが、使い勝手となるとこれはちょーっと微妙。右手を、腕ごと動かさないとボリュームノブにアクセスできないのですよね。
つまり、手首を動かさなくても全部のキー、全部の機能に指が届いてコントロールできる65%配列のメリットがなくなります。……とは書いたものの、この佇まいの美しさにあらがうのは難しい。「そんなこと言って、お前は真面目ちゃんか」とLofreeからアンサーが届きそう。
ゲーミングキーボード由来の8000Hzポーリングレート
USB接続、または付属の2.4GHzレシーバー使用時に限り、Hyzenのキーボードポーリングレートは8000Hzとなります。1秒間に8000回もキーを入力できる人間は(おそらく)存在しませんが、ハイスピードかつ確実な操作を求めるゲーミングキーボードの世界では、ポーリングレートのスペックも重視されます。
そして気付かされます。「Hyzenはゲーミングキーボードでもあるんだ」と。この重さがあればキーボード本体が動くことはありませんし、うん、アリだ。
Fn+Enterキーでゲーム向き、仕事向きなど、さまざまなプロファイルに切り替えられるのもHyzenの良いところです。詳細なセッティングはWebブラウザでLofree Hubにアクセスしてから行います。記事執筆時点ではアンロックされていたようで、ここのチェックはできなかったのですが、従来のLofreeキーボードで使ったことを思い返すに、直感的なUIで好みのセッティングがしやすかったですね。
好みが分かれる「12度」の傾斜
気になったのは12度という傾斜です。一般的なキーボードのアングルは、だいたい5〜8度前後です。キーキャップが薄いロープロファイル型だと、0〜4度くらい。かなりなだらかなのですよね。
それに対してHyzenは12度です。急勾配といっても過言ではありません。正直いって、最初は違和感がありました。1週間ほど使っているうちに背筋が伸び、指を立てるようになり、ハイブランドのファッションのようにユーザーがデバイス側に合わせる必要があるんだな、と気付かされました。もしくはプリズムパームレストをつけることで、姿勢の自由度が高まることも知りました。
ここまできて、Lofreeの思想が理解できた気がします。キーキャップ面が高いこと、ベゼルが太いことから、65%レイアウトだというのに数字キーが遠いのですが、奥を高く持ち上げることで指が届きやすくなっているのですよ。
アルミブロック削り出しフレームの美しさを見せることを優先、かといって操作感が損なわれることは許されない。その意識がこの12度というアングルにつながったのではと感じます。
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