「MacBook Neo」は「イラスト制作」に使えるか? Appleが仕掛ける“価格の暴力”を考える:ある日のペン・ボード・ガジェット(4/4 ページ)
Appleの「MacBook Neo」は、MacBookシリーズの新たなエントリーモデルとして大きな話題を呼んでいます。ここでは、一般用途における快適性はもとより、メモリ負荷の大きいイラスト制作現場での実用性を、イラストレーターのrefeiaさんに試してもらいます。
ディストピアSFが頭をよぎる時代の、貴重な選択肢
それではまとめていきましょう。
MacBook Neoは、10万円前後で現在買えるPCの中では、飛び抜けて高品質なPCです。画面は高解像度で表示が滑らかで明るいだけでなく、低反射コーティングも施されています。アルミボディーやキーボード、トラックパッドの感触もMacBook上位機に近い品質を備えています。
性能面では、一般用途ではiPhone用のチップでも十分以上に高性能で、心配することはありません。一方で、近年のMacBookの半分しかない「メインメモリ8GB」は注意しておく必要があります。現在は一般用途ではストレスなく利用でき、クリエイティブ用途でも、カジュアル・勉強用には問題ない使用感です。ただし、長い間余裕をもって使えるとは想定できません。
従来のiPhoneやiPadは、OS更新や機能の足切り、使用感の悪化などがメモリ搭載量を中心に起こっていました。最近は十分になってきたので忘れがちですが、それを思い出しておくと、本機の用途を能動的に選んだり、買い替え時期にそなえる助けになるでしょう。
といったところで。
PC分野のニュースを見ていると、GPUが足りないだの、メモリが足りないだの、今度はHDDやSSDが……と、気が重くなるニュースが多いです。最近は、推論用途の需要の高まりでCPUに熱視線、みたいな話までもが流れてくる始末です。
そしてボクは思うのです。「上級テックは政府と企業が独占。俺たち市民が使えるのはオンボロの下級品や旧式のテックばかり。ホンモノの酒も、最後に飲んだのはいつだったか……」と。
それはまあ冗談としても……です。大きなテック企業の中で、Appleのような、B2Bはそれほどでもなくコンシュマー・エレクトロニクスが中心、垂直統合に極めて優れていて、AIにいまいち乗れていない、という性格は特別です。
そういった性格が、何もかもが高くなるかショボくなるご時世に、iPhone 17、iPhone 17e、MacBook Neoと「割安感」を積極的に打ち出して、世間を出し抜く力の源泉になるのでしょうか。
実際にこんな調子を長く続けるのは簡単ではなさそうですが、いずれにせよ、何とかこのまま頑張ってほしいところですね。自分は昔はApple「弱アンチ」を公言していて、Appleエコシステムからも距離を置く方針でいましたが、今は、以前ほどではない気分です。
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