バッテリー着脱式! Ryzen AI Max+ 395で驚異の性能をたたき出すポータブルPC「OneXFly APEX」を試す(3/4 ページ)
「Ryzen AI Max+ 395」搭載の8型ポータブルPC「OneXFly APEX」をレビューする。バッテリー着脱で最軽量の784gとなる構造や、重量級ゲームも高画質で快適に動く異次元の性能に迫る。
冷却音は大きめ?
冷却についても触れておこう。OneXFly APEXの風切り音は大きい。CPUの熱設計(TDP)が45〜120Wとされており、2基のファンは最大5400rpmとなっている。アイドル時にはほぼ無音となる時もあるが、一度回転を始めるとかなり大きな高音域の風切り音がする。公共の場で使うのはためらわれるだろう。プライベートな空間での利用で、さらにヘッドフォンの着用を推奨する。
動作音が大きい反面、冷却性能はかなり優秀だと感じた。バッテリーレス状態で、3DMarkのストレステストを30分間実行しても表面温度は大して変わらず、指や手が触れる部分としては上部排気口にほど近いLB、LT、RB、RTボタンがほんのり(気にならない程度に)温くなったくらいだ。熱による不快感はほとんどないと言ってよいだろう。
なお、OneXFly APEXには2つのバージョンが用意されている。通常バージョンと「OneXPlayer Frost Bay」(2万9800円)と呼ばれる水冷システムに対応したバージョンだ。
前者はあくまで空冷のみの対応で、後者は別途となる外付け水冷ボックスを購入することで冷却を強化できる。今回の評価機は水冷システム対応版で、背面上部寄りのカバーを開くと、その内部に水冷チューブ用のフィッティング金具が2つ確認できた。
背面上部にあるカバーを外して水冷用のコネクターを露出させたところ。別売のOneXPlayer Frost Bayを用いることで最大120Wのピークパフォーマンスを解き放つとある。今回は水冷対応版でも空冷での検証となるので、最大性能ではないTDP制限のかかった状態での参考値である
鍵はRyzen AI Max+ 395。GPUコア増量でメモリも爆速!
内部スペックを見ていこう。まずCPUはRyzen AI Max+ 395だ。16コア32スレッド対応と、モバイル向けCPUの中でも強力な部類だ。製品名の通り、AIを視野に入れ、NPU(50TOPS)を統合しているという点も見どころだが、より大きなポイントは統合GPUの強化だ。
統合GPUはRadeon 8060S Graphicsで、40基のGPUコアユニット(CU)を備えている。40というCU数にピンとこないかもしれないので説明すると、一般的なメインストリーム向けRyzen 5/7では4〜8基、ハイエンド向けRyzen 9で12〜16基だ。Radeon 8060S Graphicsはさらにその倍以上というわけである。
GPU性能はCU数のみでは語れない。CUがいくら多くても、メモリの転送速度や容量が足りなければそこがボトルネックになるからだ。
OneXFly APEXが採用しているのはLPDDR5x-8000だ。CPU-Zで詳細を見ると、チップは容量6GBを8枚実装(計48GB)と表示された。
また、OneXFly APEXでは256bit接続を採用している。DDR5 SO-DIMMのデュアルチャネルといった一般的なメモリ仕様と比べると、高速なメモリ、拡大されたバス幅などにより、転送速度も大きく向上している。
さて、統合GPUはメインメモリの一部をグラフィックスメモリとして使用するが、その割り当て量は一般的に自動調節される。OneXFly APEXの場合は最大24GBとのことだ。ただし、よほどのことがない限り24GBものグラフィックスメモリを必要とすることはない。通常どのくらい確保されているのか。今回いくつかベンチマークを走らせた限りでは、フレーム生成オン、高画質の設定でもグラフィックスメモリ確保量は8GBほどのようだ。
ストレージはPCI Express 4.0 x4接続のNVMe SSDで、容量は1TBだ。M.2 2280という汎用(はんよう)規格のSSDなので、容量不足の際に交換できなくはないと思うが、こうした小型端末、さらに封印シールもあったのでおすすめはできない。
必要になった際はMini SSDカードまたはmicroSDメモリーカードで補うのがよいだろう。標準搭載SSDの性能は、転送速度が最大毎秒7GBクラスで十分に速いものだった。
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