実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か:モバイルディスプレイの道(2/3 ページ)
15.6型で実売9980円、クーポン適用ならさらに安くなるという価格破壊的なモバイルディスプレイ「H15F9」が、KEY TO COMBAT(KTC)から登場した。果たして本機の実用性はどうなのか、実機でチェックしてみよう。
パワーパススルーにも対応 強度面ではやや不安も
では実際に使ってみよう。接続方法はHDMIとUSB Type-Cの2択だ。なお、2基あるUSB Type-Cポートは機能的には同一なので、どちらを利用しても構わない。
一般的なモバイルディスプレイとの違いとして、これらポートが通常とは逆側、右側面に配置されていることが挙げられる。本製品をノートPCの右側に置くのであれば、ケーブルが干渉しない利点はあるものの、ノートPC本体のポートが左側面にある場合、ケーブルが大回りになるため長さが不足しがちだ。
本製品付属のケーブルは決して長さに余裕があるわけではなく、ケーブルによって配置が制限されることはあるかもしれない。
画面については明るさも十分だ。色合いは、Amazonのレビューでは若干偏りがあるとの指摘が見られるが、今回試用した貸出機では極端におかしいとは感じなかった。斜め方向から見た場合は緑を若干強めに感じるが、色合いについては後述のOSDメニューでの調整も可能なので、厳密な色の再現性を求められる用途でもなければ、不都合はないだろう。
実際に使って気になるのは、スタンド回りの強度だ。背面中央のスタンドを開閉すると、粘着テープで貼り付けている部品がくっ付いたり剥がれたりするような「ギシギシ」「メリメリ」といった音が内部から聞こえる。そのまま繰り返していると、いつか壊れてしまうかも……と思えるほどだ。
なお本製品は縦置きでの利用には不向きだ。縦向き表示そのものには対応しているが、背面スタンドはその構造ゆえ縦置き時は利用できず、市販のタブレットスタンドなどに立て掛けて縦置きにした場合も、ボディー背面の段差のせいで安定性はいまひとつだ。
さらに、右側面のポートが上に来るよう90度回転させた場合、左側面のボタンがじかに接地することになるので、操作性にも影響が及ぶ。VESAマウント穴や三脚穴もないことも踏まえて考えると、縦置きにはあまり向かない仕様といえるだろう。
一方で優秀なのは、この価格ながらパワーパススルー給電に対応することだ。試しに本製品を100WのUSB Power Delivery充電器に接続したところ、ノートPCからは60Wの電源に接続していると認識された。昨今のモバイルディスプレイのトレンドをしっかり押さえた仕様で、USB Type-Cポートの数が少ないノートPCとの組み合わせでは重宝するだろう。
OSDメニューについて見ていこう。OSDメニューは、本体左側面にある4つのボタンで操作する。ボタンの形状は最下部を除いて同一で外観上は区別しにくいが、最上部が「決定」、最下部が「戻る」で、その間の2つを使って項目の移動を行うという役割分担は把握も容易で、目視なしでも簡単に操作できる。よい意味でこなれている印象だ。
メニュー類は他社製品でも見かけるOEM用のオーソドックスなUIを採用する。用途別にプリセットされた表示モードこそないものの、基本的な項目はそろっており不自由さは感じない。強いて挙げればボタンのレスポンスが遅く、押してから反応するまで一拍の間があるのが気になるくらいだ。せっかちな人はイライラするかもしれない。
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