ソニーとTSMCが合弁会社設立へ/MetaやSpaceXAIなど最新AIモデルの発表ラッシュ:週末の「気になるニュース」一気読み!(2/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、8月9日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
SpaceXAIが「Grok 4.6」を発表 価格は従来据え置き
SpaceXAI(旧xAI)は8月12日(現地時間)、新しいAIモデル「Grok 4.6」を公開した。7月にリリースした「Grok 4.5」を土台に、長時間動作するエージェントと、対話的・視覚的な作業に重点を置いたとしている。
製品の構想を段階的に試作へ落とし込む工程に強く、長い作業では自分でテストと検証を回す挙動が改善したという。学習は、精選したモデル生成データと質の高いエンジニアリング事例に加え、知識労働やソフトウェア開発などの環境でエージェント型の強化学習を追加で行ったとのことだ。
ベンチマークを見ると、総合指標のAA Intelligence IndexはGrok 4.6が61で、Grok 4.5の56から上がり、GPT-5.6 Sol Maxと並んだ。Fable 5 Maxの62がわずかに上だ。知識労働を測るGDPVal-AA v2は1753で、比較対象の中では最も高い。法務系のHarvey LABも15.8%で最高値となっている。
一方で、届いていない項目もある。DeepSWE v1.1は65.9%で、GPT-5.6 Sol Maxの73%とは差がある。Terminal-Bench v3.0も26%で、GPT-5.6 Sol Maxの34.6%、Fable 5 Maxの34.1%に及ばない。CursorBench v3.2やFrontierCode v1.1、APEX-AgentsはFable 5 Maxが上だ。
ただし、従来のGrok 4.5とはどの項目でも差を付けており、世代としての底上げはしているといえるだろう。
利用面では、CursorとGrok Buildで同日から使える他、APIやOpenRouter、Vercel、Cloudflareといったパートナー経由でも提供する。料金は100万トークンあたり入力が2ドル、出力が6ドルで、応答を速めた高速版はこの2倍の価格だ。
同社は、「同じ価格で Grok 4.5 から大幅な改善」とアピールしている。なお、公開から1週間は、Grok BuildとCursorの利用枠を2倍にするとしている。
NVIDIAがオープンモデル「Nemotron 3.5 Lightning」を無償公開
NVIDIAは8月11日(現地時間)、長時間動作するAIエージェント向けのオープンモデル「NVIDIA Nemotron 3.5 Lightning」と、モデルルーティングのライブラリー「NeMo Switchyard」を公開した。
Nemotron 3.5 Lightningは、混合エキスパート(MoE)方式のモデルだ。総パラメータ数は300億で、推論時に動くアクティブパラメーターは30億にとどまる。アーキテクチャーはMamba-2層とMoE層を交互に配置し、そこにAttention層を挟むハイブリッド構成で、Multi-Token Prediction(MTP)層も持つ。
同社によると、同クラスのモデルと比べて出力速度は最大4倍、エージェントのタスク完了は30%高速だという。
もう一方のNeMo Switchyardは、タスクごとに使うモデルを選び分けるライブラリーだ。モデルの能力、コストとレイテンシ、インフラ側の負荷という3つの信号で振り分け先を決める。チューニング不要のLLMクラシファイア/ステージルーター/エスカレーションルーターと、調整して使うプリフィルルーターを備える。LangChain、LiteLLM、Kongなどと統合でき、公開先はGitHubの「NVIDIA-NeMo/Switchyard」だ。
社内ベンチマークによると、NeMo Switchyardは最先端レベルの精度を維持しながら、タスク完了コストをOpus 4.8単体の約3分の1にまで削減することができたとしている。
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