AIとカメラを日常に溶け込ませる 画面を省いた「Rokid Ai Glasses Style」は買いか?(3/3 ページ)
応援購入サービスで6億円以上を集め話題となった「Rokid スマートAIグラス」に、新たなモデル「Rokid Ai Glasses Style」が登場した。カメラとスピーカーは搭載しつつ、ディスプレイを省いた本製品を、従来モデルと比較しながら試した。
Rokid スマートAIグラスとの機能差
Rokid スマートAIグラスとの機能差は、アプリの画面を見ると分かりやすい。Rokid スマートAIグラスにあってRokid Ai Glasses Styleにないのは、「エージェントストア」「テレプロンプター」「字幕」「ウィジェット」「ツールボックス」の5つだ。
このうち、エージェントストアとツールボックスは、サードパーティ−アプリに関する機能で、残りはディスプレイを利用する機能となっている。
つまり、今のところRokid Ai Glasses Styleではサードパーティーアプリを利用することはできないようだ。OS自体は共通のようなので、ディスプレイを使わないアプリならばRokid Ai Glasses Styleでも利用できるはずだが、この辺りで差別化を考えているのかもしれない。
バッテリー持ち
搭載するバッテリー容量はRokid スマートAIグラスと同じ210mAhだ。ディスプレイがない分、バッテリー持ちは良くなるのかと思ったが、公称値は連続翻訳で2時間、連続動画撮影45分、連続音楽再生6時間とRokid スマートAIグラスと大きく変わらない。
会議の録音や翻訳、移動時のナビゲーションなど、1日ハードに使い続けるつもりなら、別売のカプセルバッテリーを準備した方がいいだろう。
まとめ
Rokid Ai Glasses Styleは、ディスプレイこそ省かれたものの、AIアシスタント、カメラ、翻訳、通知といった主要な機能はほぼそのまま引き継いでいる。できることの幅は大きく減っていない。変わったのは、その結果を目で見るか、音声で聞くかという受け取り方の部分だ。
違いが効いてくるのは、情報量の多い場面だ。翻訳は音声の読み上げになるため、相手の発話から少しずつ遅れていく。長い話を聞き続ける場面では追い切れない。ナビゲーションも同様で、音声案内だけならスマートフォンやスマートウォッチで足りてしまう。流れていく情報をリアルタイムに追う場面では、ディスプレイが効いていたのだと改めて感じた。
一方で、ディスプレイを省いたことで得られたものもはっきりしている。公称値で約38.5g(実測は45.9g)という軽さと、通常のメガネと同じようにレンズへ直接度を入れられる点だ。Rokid スマートAIグラスは外から見てもスマートグラスだと分かる作りだったが、本製品は言われなければ気付かれにくい。
普段からメガネをかけている人にとっては、日常のメガネをそのまま置き換えるという選択が現実的になった。
ただし、ディスプレイがない分バッテリーが持つという期待には応えていない。容量は210mAhのままで、駆動時間も従来機とほとんど変わらず、省電力を理由に選ぶ製品ではない。
つまり両者は上下の関係ではなく、使い方で選び分ける製品だ。翻訳結果やナビのルートを目で確認したい、AIの回答を文字で読み返したいならRokid スマートAIグラス、かけっぱなしにできることを優先し、音声のAIとカメラを中心に使うなら本製品だ。
価格も4万5000円ほど違うので、ディスプレイに4万5000円分の価値を見いだせるかどうかが、判断の分かれ目になる。
なお、9月14日まで先行予約特典として、「Rokid Ai Glasses Style専用ポータブル充電ケース」(1万2990円)が無料でプレゼントされるキャンペーンが行われているので、併せて検討するといいだろう。
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