検索
インタビュー

ASUS ジョニー・シー会長が語る「AI時代にエンジニアが変えてはいけないもの」──思考はアウトソースできても、理解はできない:IT産業のトレンドリーダーに聞く!(3/3 ページ)

ASUS JAPANが法人向けPC市場に本格参入し、日本市場においてNo.1を目指すことを宣言した。No.1を獲得するために、同社は何を重視するのか。日本市場における戦略について、ASUS JAPAN 代表取締役社長のアルビン・チェン氏に聞いた。同時に、最先端の立場にあり続けるシー会長に、エンジニア自らが成長するためのヒントをもらった。

Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

若手エンジニアは「学び方を学ぶ」ことへ投資せよ

―― 一方で、AI時代においても、エンジニアが変えてはいけないものは何ですか。

シー 私は、今もテクノロジーへの情熱を原動力にして、既成概念を打破することに挑戦し、人々の生活を、より豊かにできる体験を創造することに取り組んでいます。

 常に「In Search of Incredible」(信じられないほど素晴らしいものの追求)を目指しています。「お客さまのために、もっと良いものを作れないか」「課題を乗り越えるにはどうするか」といったことを考え続けています。この姿勢は、AIの時代になっても変えてはいけないものだと思っています。

 また、理論をしっかりと理解した上で実践するという姿勢は、変えてはいけない部分だと思っています。物理や数学の理論は普遍であり、これを基礎とした考え方が大切です。思考はアウトソースできても、理解はアウトソースできません。

 AIエージェントをデジタル社員のように使う時代がやってきても、それを管理するために必要な視座やデザインシンキングができないと、AIエージェントの力を十分に生かすことはできません。

 AIエージェントが間違いを起こさずに動き、正しい方向で活用するためには、人がしっかりとした考え方を持っていなくてはなりません。AIを使うだけでなく、それを実現するベースとなる理論を理解していないと、AIを使いこなすことはできません。

 今、20代や30代のエンジニアに伝えたいのは、「学び方を学ぶ」ことです。ここに投資をしてほしいですね。アインシュタインも相対性理論を発表する前には、マクスウェルの理論を徹底的に学んでいました。

 私も、若い時から基礎を徹底的に理解する学びがあったからこそ、最先端企業が新たなデザインガイドラインを発表した際も、おかしなことがあればそれを指摘し、場合によっては異論を唱えるといったことができました。

 それだけの知識を付けて、理論を理解することが大切です。これはAIの時代にも大切なことです。若いエンジニアにはそれだけの知識を身に付けてほしいと思っています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る