謎の「Project Odeon」がMicrosoft Storeに登場 Windows 11の設定アプリをOSから切り離す狙いとは:Windowsフロントライン(1/3 ページ)
Microsoft Storeで見つかった謎のアプリ「Project Odeon」。その中身はWindows 11の設定アプリそのものだった。設定アプリをOSから分離する狙いと、コントロールパネル廃止への道筋、メモリ消費への影響を読み解く。
2026年10月初旬のことだが、「Project Odeon」と呼ばれる“謎”のアプリがMicrosoft Storeで発見されて話題になった。XユーザーのWalking Cat氏が報告したもので、開発者と配布者は「Microsoft Corporation」となっており、「AccountExperiences Test App」という別名もある。その内容や公開意図について、さまざまな議論が交わされている。
これを受け、XユーザーのXeno氏が実際にアプリを起動してみたところ、中身はWindows 11の「設定(Settings)」アプリそのものだが、いくつかの点で異なる設定項目やアイコンが確認できたと報告している。また、同氏が試した時点では、“デフォルト”では「native」モードで起動するものの、実行時に「--preview」オプションを付与することで「preview」モードで起動することも確認したという。
「Project Odeon」とは何か
Project OdeonはMicrosoft Storeで配布されていることが確認できるものの、筆者の環境では日本と米国の両IPアドレスから接続を試みても、ダウンロードはできなかった。最新のパッケージは「バージョン1.0.9.0」で配布日は2026年10月15日、サイズは164.3MBとなっている。
説明によれば、対象はWindows 11のBuild 26100以降、つまり「24H2」以降の環境となる。情報が出て以降、各方面での検証が進んでおり、例えばWindows Latestでは、実際の挙動を確かめた結果をレポートしている。
それによれば、MSIX形式の「Microsoft.ProjectOdeon」パッケージが公式ストア上で配布されているが、実際にインストールするにはWindowsの「開発者モード」を有効化する必要がある。また、Windows 11標準の設定アプリである「SystemSettings.exe」とは排他関係になく共存でき、別アプリとしてピン留めすることも可能だ。
先ほどのXeno氏の報告にもあるように、一見すると通常の設定アプリとの差異はほぼないが、ところどころに表示項目やレイアウトの違いが見られる他、システムレポートに表示されるスペックの数値が通常の設定アプリと異なるなど、明確に違う点もある。
作りかけと思われる箇所も多く、本来はクリックで遷移するはずのリンクが機能しないなど、いかにも実験中といった様子がうかがえる。
また、先ほど触れた「preview」モードで起動すると、ダミーのユーザーアカウントが仮設定された状態で設定アプリが開き、壁紙からシステムレポートまで、全てがダミー情報で埋め尽くされているという。
設定メニューの内容はProject Odeonに準拠しつつ、例えばスクリーンショットなどを取得したり画面遷移をチェックしたりする際に、個人データを含まない形で画面を表示するためのモードではないかと推察する。
ちなみに、「Odeon(オデオン)」とは古代ギリシャからローマ時代にかけて建てられた“(屋内の)小劇場”のことだ。Walking Cat氏が最初にこのアプリの存在を報告した際には、アプリのアイコンは古代神殿のようなデザインだった。古代の小劇場がなぜWindows 11の設定アプリに結び付くのかは不明だが、小規模な空間で実験(演劇)を繰り返して実演するイメージなのかもしれない。
イタリアのポンペイ遺跡にある「Teatro Grande」。ちなみにこれは「(屋外)大劇場」であって「(屋内)小劇場」の「Odeon(オデオン)」ではない。実際のオデオンは、写真奥の壁の向こう側に隠れて位置する「Teatro Piccolo」の方だ
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