Google「Fitbit Edge」先行レビュー Fitbit AirやPixel Watch 5との違いと選び方を解説:スマートウォッチ ナビ(2/3 ページ)
Googleのウェアラブルデバイスに、画面なしトラッカー「Fitbit Air」とスマートウォッチ「Pixel Watch 5」の中間モデルとなる「Fitbit Edge」が登場した。発売前の実機を試してみた。
通知や地図ナビなど、画面があることで使える機能
Fitbit Edgeはディスプレイがあるので、スマートフォンの通知を表示可能だ。対応OSはAndroid 11以降/iOS 16.4以降だ。Pixel Watch 5はAndroid専用でiPhoneでは使えないが、Fitbit EdgeはiPhoneでも利用できる。
Androidでは初期設定でスマートフォンと同じ通知が表示され、通知を表示するアプリを個別に選ぶこともできる。マイクとスピーカーは搭載していないため通話はできないが、着信の確認と拒否は手首で行える。
Google マップのナビにも対応する。スマートフォンでナビを開始した後、Fitbit EdgeでGoogle マップを起動すると手首に曲がる方向が表示される。地図が表示されるわけではないが、歩きスマホをしなくても方向を確認できるのは便利だと感じた。
他にも、スマートフォンで再生中の音楽の操作、タイマー、ストップウォッチ、振動で起こすサイレントアラームなどが使える。サイレントアラームは、睡眠の状態に合わせて設定時刻の最大30分早く起こすスマートウェイクにも対応する。ECG(心電図)アプリも搭載しており、本体の両側をつまんで簡単に計測を行える。
一方、NFCは省かれているため、キャッシュレス決済には対応しない。前モデルといえるFitbit Charge 6はSuicaに対応していただけに、残念なポイントだ。
計測機能はFitbit Airと共通、GPSは本体に内蔵
心拍数/心拍変動(HRV)/血中酸素(SpO2)/皮膚温/睡眠といった計測項目は、Fitbit Airとほぼ同じだ。実際に使ってみても、計測機能でFitbit Airとの違いを感じる部分はなかった。
Fitbit Airとの違いは、GPSを内蔵していることだ。GPSに加え、Galileo/GLONASS/BeiDou/みちびきに対応し、スマートフォンを持たずにランニングやサイクリングのルートを記録できる。
40種類以上のエクササイズモードに対応しており、ワークアウトの自動認識も行える。ただし、Pixel Watchなどにある自動検出とは異なり、ワークアウト中にディスプレイに表示されるわけではない。
自動で検出したワークアウトは、終了後30分ほどでアプリに表示される。これはFitbit Airも同じ仕様だ。試用中には、GPSを使わない状態で約2時間のウォーキングが自動で記録された。ルートは残らないが、運動した記録を残すだけならこれで十分だろう。
Google Healthの「Health ガーディアン」は、日本では「血管ストレストレンド」「代謝ストレストレンド」として、血圧とインスリン抵抗性の傾向を月ごとに知らせる機能だ。
いずれも医療目的の機能ではない。Fitbit Edgeでは日本での提供が「近日対応予定」で、試用時点では使えなかった。Googleのサポートページでは、血管ストレストレンドは5日以上の連続装着、代謝ストレストレンドは7日以上の装着と7回の睡眠の記録が必要とされている。
バッテリー:常時表示オンで1日20〜30%消費
バッテリー駆動時間は、公称で最大7日間だ。これはデフォルト設定での値で、使う機能によって短くなるとされている。
今回は常時表示をオン(22時〜6時の間は自動でオフ)、各種通知をオンにし、睡眠も計測する使い方で、1日あたり20〜30%のバッテリーを消費した。丸3日使った時点の残量は13%だった。ただし、試用期間中はアップデートや設定変更で操作することが多かったため、普段の使い方ならもう少し持つかもしれない。
常時表示をオフにすると、バッテリーの消費は大きく減った。24時間使った時点での消費は13%で、満充電から7日以上持つ計算になる。公称の最大7日間に近い値だ。
逆にGPSを使うと消費は大きく増える。GPSで記録しながら1時間ウォーキングしたところ、バッテリーを18%消費した。単純計算では、満充電からGPSを使い続けられるのは5時間半ほどだ。常時表示をオンにしたまま毎日1時間ほどGPSで運動を記録すると、1日の消費は40〜50%程度になり、2日に1回は充電することになるだろう。
条件は異なるが、Fitbit Airは実使用で5〜6日程度持った。Fitbit Edgeは画面がある分、充電の頻度は増えると考えておいた方がいいだろう。
充電は約90分で満充電になり、残量が少ないときは5分の充電で最大1日使えるとのことだ。残量が1日分になるとスマートフォンに通知が届き、20%を切ると本体が振動で知らせる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スマートウォッチとの“2台持ち”がはかどる! 約12gで画面レスの「Google Fitbit Air」とパーソナルAIコーチの実力を試す
「Google Fitbit Air」は、ディスプレイを省いた約12gの超軽量フィットネストラッカーだ。価格は1万6800円で、Fitbitブランドとして初めて「Google」の名を冠した。本製品の真価を、実機を使って確かめた。
Gemini搭載で月額1500円のパーソナルAI健康アドバイザー「Google Health コーチ」発表 FitbitやPixel Watchで個々人に最適なインサイトを提供
Googleは5月7日、生成AI「Gemini」を備えたパーソナル健康アドバイザー機能「Google Health コーチ」を発表した。月額1500円のサブスクリプションで利用可能であり、ユーザーの目標や生活リズムに合わせて、フィットネスや睡眠に関するパーソナライズされたインサイトを提供する。
サブスク不要で画面を持たない潔さ Polarの新型フィットネストラッカー「POLAR Loop」を「Fitbit Air」と比較
ポラール・エレクトロ・ジャパンから、液晶画面を持たない完全スクリーンレス設計のフィットネスバンド「POLAR Loop」が登場した。2014年の初代モデルから約10年ぶりのリブートとなる本機が、どのようなユーザーに最適なのかを解き明かしていこう。
画面がなくてもスマートウォッチ? 「Amazfit Helio Strap」を試して分かったこと
Amazfitブランドのスマートウォッチなどを多数リリースするZepp Healthから、画面がない「Amazfit Helio Strap」が登場した。この新しいスマートデバイスの使い勝手や利用ユーザー層をチェックしてみよう。
「Pixel Watch 5」は買いか? “4”からの乗り換えと失敗しないサイズ選びの鉄則
Googleの新型スマートウォッチ「Pixel Watch 5」の両サイズを試用。外観は前モデルと同じだが、SoCやGPS精度、ジェスチャー操作は着実に進化している。誰が買い替えるべきなのか? 5000円差のサイズ選びで後悔しないための基準とともに、実機の検証から分かりやすく解説する。




