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ゴジラ襲来の避難検証からマンドレイクの試食まで! 「CEATEC 2026」で見つけた驚きの技術5選(2/4 ページ)

10月13日から16日まで幕張メッセで開催された「CEATEC 2026」では、かなり幅広いテクノロジーに関する展示が行われた。この記事では、筆者の独断と偏見で気になったブースを見ていこうと思う。

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富士通:「ゴジラ襲来」からの避難をデジタル技術で“リハーサル”

 富士通の展示は複数に分かれて展開していたのだが、中でも自社単独ブースは「ゴジラ」を前面に押し出していた……のだが、これはあくまで“前振り”であり、主題は災害時の避難誘導を迅速に行うための「デジタルリハーサル体験」だ。

ゴジラという大災害
ゴジラという大災害に備える「デジタルリハーサル」を展示していた富士通(TM & ©TOHO)

 「デジタルリハーサル」とは、街並みを正確に再現するだけでなく、人々の動きを読み込み、正確に予測することで、災害時に人流がどのようになるのか、対策をすることで、それがどのように変わるのかを、何度でも仮想空間でリハーサル(検証)できる仕組みのことだ。

 今回は、富士通の本店(登記上の本拠地)がある神奈川県川崎市において「県外から多数の人が集まるフェスの開催中に、上陸したゴジラが会場に向かってきている」というシナリオで、「ゴジラの到着予定時刻(60分後)までに、全員を避難させられるか」というシミュレーションを行った。

「見えない未来」をシミュレーション
今回のデジタルリハーサル体験は、まだ起きていない「見えない未来」をシミュレーションできる技術群を組み合わせて実現している
想定
本文に書いた通り、「川崎市にゴジラが60分以内にやってくる」という想定でイベント参加者全員を避難させるシミュレーションを実施する
避難させるべき人数
避難させなければならない人数は、川崎エリアの住民(会場近隣の居住者)が20万人、神奈川県外など、他地域からの来場者が5万人の合計25万人だ。60分以内に全員を避難させられるだろうか……?
建物や地形をデータ化
建物や道路、地形などを正確にデータ化している
人々の行動もデータ化
人々が取りがちな行動などもシミュレートできるよう、データ化されている

 あらかじめ用意されていた「デジタルリハーサル」では、60分以内に会場の近隣に居住する「川崎エリアの住民」は時間内に避難できた一方で、「他地域からの来場者」の避難に75分を要して到達想定時刻に間に合わない、という結果になった。

 なぜこうなったのか――理由を解析した上で、「DJポリス(言葉巧みに誘導を行う警察官)」「デジタルサイネージ」「多言語通訳スタッフ」などを配置することで、全員を無事に避難させるというのが、今回の体験の目指すところである。

シミュレーション中
ゴジラのルートと、避難者の行動をシミュレーション中
逃げ切れなかった
エリア外から来ていた人たちは逃げ切れなかった
来場者データを分析
逃げ切れなかった人たち、つまりフェス来場者たちの属性データからどのように誘導指示を行えば逃げ切れるのかを分析する
取れる対策
とはいえ、資金的に取れる対策は限られてしまう。資金内で収まるよう、対策を取ることが求められる

 デモエリアでは、ゴジラの登場により激しい揺れを感じることができ、臨場感たっぷりだ。参加者の中から選ばれた1人が、予算(シミュレーションではポイント制)的に可能な範囲内で対策を立てて、問題ないと判断した時点で実行する。

 人流がどのようになったかの映像が流れた後、検証結果が表示された。筆者が取材した回では、一発で全員を無事に避難させることができた。

全員が逃げ切れた
データに基づいた分析と正しい判断により、全員の避難を完了させられた

 デモでは「ゴジラ」というエンターテインメント性のある「災害」で検証していたが、過去のデータからある程度の予測が成り立つ台風や豪雨といった自然災害でも、同様の検証を行えるだろう。しかも、“本当の”災害が起きる前に、デジタルなので何度でもリハーサルを行える。

 家ごと、学校ごと、ビルごとに行っていたような「避難訓練」を、行政ごとにデジタル上で行えるようになるのだ。

ゴジラになりきる展示
こちらは災害側であるゴジラになりきる体験展示。プレイヤーにマーカーをつけることなく、4つのカメラでモーションキャプチャして、その動きをゴジラで再現していた
キャプチャ用カメラ
キャプチャ用カメラの1つ

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