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約260gの軽量化! 15.6型×2画面の変幻自在ディスプレイ「LCD15HC-IPSDUAL2」を使って分かったこと:モバイルディスプレイの道(2/3 ページ)

アイティプロテックの「LCD15HC-IPSDUAL2」は、15.6型フルHDのIPS液晶パネルを上下に連結させた2画面型のモバイルディスプレイだ。2024年に発売された前モデルから約260gの軽量化を果たしつつ、接続性の改善など基本機能の底上げが図られている。実際の使い勝手を検証した。

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4つの表示モードを搭載 物理ボタンが多い理由は?

 では実際に使ってみよう。接続方式はHDMIもしくはUSB Type-Cだ。USB Type-Cは映像信号の伝送および給電に使える2基に加えて、異なるデバイスからの映像信号を受け付けるための専用の1基、合計で3基が用意されている。

接続用端子
接続用端子は本体左側面にある。USB Type-Cポートは2基に加えて上方にもう1基、計3基ある

 さて本製品のような2画面タイプのモバイルディスプレイは、複数の表示モードを備えているのが一般的で、本製品もその例に漏れない。本製品で使えるモードを順に見ていこう。

 まず1つは「結合表示」で、上下の画面を1つの画面と見なして利用するモードだ。1画面あたり15.6型なので、上下に連結すると20.5型相当となる。本製品は上下画面の境目にあるベゼルの幅も狭いため、中間で画面が途切れている違和感は控えめだ。

 なおこの状態で画面を横倒しにして利用することもできるが、アスペクト比16:9の本製品を上記に2つ連結した状態ではアスペクト比は16:18とほぼ正方形に近く、わざわざ横に倒して利用する必然性はあまりない。角度調整ができないのもマイナスだ。

結合表示
「結合表示」モード。2画面を1つの大画面として使うモードで、おそらく最も利用頻度が高いモードだろう
横向きに設置することも可能
横向きに設置することも可能だが、アスペクト比的にはあまり違いはない。また傾斜角度がかなりあり、調整もできないため単純に見づらく感じる

 続いては「コピー表示」で、2つの画面で同じコンテンツを表示するモードだ。本製品は上画面を背面に折り返せるので、正面に座っている相手に対してプレゼンテーションを行いつつ、手元でも同じ画面で表示するといった使い方ができる。

 なお折り返した上画面は天地を反転させる必要があるが、他社製品のようなセンサーによる自動反転は行われず、側面のスイッチを使って手動で反転させなくてはならない。若干不便だが目くじらを立てるほどではない。

コピー表示
「コピー表示」では、2画面で同じ内容を表示する。このように、両方の画面がともに正面を向いた状態で配置するケースはまれだろう
コピー表示
コピー表示は、このように本製品を山折りにし、対面に座る相手と同じ画面を参照するケースに向いている

 3つ目は「拡張表示」だ。2つの画面で異なるコンテンツを表示するモードで、ノートPCと合わせると3画面それぞれがバラバラの内容を表示する形になる。複数のアプリを同時利用する場合など、1つの大きな画面よりも通常サイズの画面が複数あった方が便利な時におすすめだ。

拡張表示
「拡張表示」は、2つの画面で異なるコンテンツを表示するモードだ。前述の「結合表示」に次いで、よく使われるモードだろう

 最後に紹介するのが「独立表示」だ。これは2つのデバイスと接続し、2つの画面をそれぞれ異なるデバイスとの組み合わせで使うモードになる。例えば、下の画面はWindowsと接続し、上の画面はiPadと接続するといったことができる。

 この場合、本体側面にあるもう1つのUSB Type-C端子を利用して、2つ目のデバイスを接続するので、ケーブルは映像表示用に2本必要になる。本製品にはUSB Type-Cケーブルが1本しか付属しないため、もう1本は自前で用意する必要がある。

独立表示
「独立表示」は、上下の画面をそれぞれ別のデバイスと共有するモードだ。なおポート配置の関係で、上のポートにつないだデバイスは下の画面に、下のポートにつないだデバイスは上の画面に表示される

 本製品は、片方の画面を完全に消灯できることから、下画面は消灯させ、上画面だけをノートPCの上に並べて使用することも可能だ。拡張表示の応用編ということになるが、外出先での利用で横に並べるスペースがない場合などは、このように縦に並べる使い方はありだろう。

 以上4つのモードが存在するわけだが、結合表示とそれ以外の3モードの切り替えは、右側面のスライドスイッチで行う。わざわざOSDメニューを開いて設定したり、同じボタンを繰り返し押して設定をローテーションさせる必要もなく、直感的に切り替えられる。

 これに加えて本製品は天地の反転、さらには各画面のオン/オフも、物理スイッチで行う仕様になっている。これらは直感的に操作できる反面、後述のOSDメニュー操作用のボタンも含め、ボタンの数が多すぎて一見するとギョッとさせられる。

 操作性よりもコストを優先してボタンを減らす製品が多い中、これだけの物理ボタンを搭載していることは高く評価できるが、どの程度の数ならば許容されるのか、頃合いを見極めるのはなかなか難しい。ともかく、ユーザーとしては使って慣れるしかないだろう。

「結合表示」と「それ以外」
「結合表示」と「それ以外」の切り替えは右側面のスライドスイッチで行う。1つ上にあるのは上画面の反転表示ボタンだ
斜め方向から見たところ
斜め方向から見たところ。明るさを100にしているが、やや暗く見える傾向があるのは気になる
ポートは左側面にある
ポートは左側面にあるため、ノートPCと並べて配置するとコネクターが干渉することもしばしばだ

 この他、本製品はパワーパススルーにも対応している。本製品に最大出力100WのUSB PD充電器を接続したところ、ノートPCからは45Wの電源に接続していると認識された。

 ただし、今回は独立表示で2つのデバイスと同時接続した時、給電能力が不足したのかノートPCからは一時的に電源が認識できない状態に陥った。ノートPCに電源を直接接続し、ノートPCから本製品に給電するという、パワーパススルーとは逆の経路で給電して事なきを得たが、こと電力不足には用心した方がよさそうだ。付属の充電器は100W対応ではなく65W対応とパワーが限られているので、なおさらだろう。

パワーパススルーに対応
パワーパススルーに対応する。100WのUSB PD充電器を接続したところノートPCからは45Wの電源に接続していると認識された。ただし2つのデバイスを同時接続すると消費電力不足とみられる症状で画面が点いたり消えたりを繰り返す場面があった

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