“回転レンズ”で広がる超小型デジカメの世界――「サイバーショットU50」速攻レビュー(2/2)これはU50を地面ギリギリに構えて撮影したものだ。普通のデジカメでこのアングルから撮影する場合、ファインダーや液晶ディスプレイをちゃんと見るためには地面に寝転ぶしかない。U50ではレンズ部を回転させることで液晶ディスプレイをユーザーの見やすい角度に持ってくることができるため、こんなアングルも難なくこなすのだ。
地面ギリギリで撮影できるのも、U50の魅力。被写体は横浜赤レンガ倉庫。物流拠点として大きな役割を果たしてきた横浜港のシンボルも、今では観光スポットになっている(1/40秒、F4、ISO 100)
地面の低い位置に咲く花と花のあいだから、被写体の建物をのぞかせるという構図をU50で撮影してみたもの。花と同じ高さでU50を構えながらも、回転レンズのおかげで液晶ディスプレイを見ながら簡単に思い通りの構図を狙うことができた。横浜のレンガ倉庫も、花に囲まれると絵本の“小さいお家”みたいになる(1/40秒、F4、ISO 100)
切り替えなしで最大10センチまでマクロ撮影が可能。ローアングルに強いU50を生かして、花の目線で撮影してみた(1/50秒、F5.6、ISO 100) 回転レンズの便利さはローアングル撮影だけではない。次の2枚の写真は、商品棚に並べられたさまざまな種類のお酒を被写体にしてみたものだ。1枚目は通常のデジカメ同様に自分の目線から撮影しているが、売り物だけにPOPに書かれたお酒の名前や値段はよく見えるが、カラフルなビンやユニークなラベルのようすは分かりづらい。
2枚目の写真ではU50をアタマの上に構えて、手を思いっきり伸ばして撮影してみた。このようなハイアングルだと、主役は“値札”ではなくちゃんとお酒のビンになる。
単焦点レンズで有効200万画素CCDを採用するU50は、デジカメとしての基本性能はU30とほぼ同じだ。屋外でも見やすい1インチのハイブリッド液晶は、回転レンズで自由なアングル撮影が行えるU50の強い武器となっている。
U30との機能の違いは、動画が最大15秒からメモリー容量いっぱいまで撮影できるようになったほか、連写機能が最高解像度(1600×1200ピクセル)で最大2枚、VGA(640×480ピクセル)なら最大10枚まで撮影可能になった(U30はVGAで最大5枚)。 また、ホワイトバランス設定も、U30のオートのみから「オート/太陽光/曇天/蛍光灯/電球」の5モードから選択できるようになった。
左がオート撮影で、右がホワイトバランスを「太陽光」モードに設定したもの。オートでは青みがかってしまっているが、太陽光モードでは自然な色あいになっている
「蛍光灯」モードで撮った室内(店内)の花 U50の価格はオープンだが、実売では3万円前後となる見込み。U30とサイズを比べると、回転機構分だけ幅が約15ミリほど増えているものの、高さと幅はほぼ変わらず、重さもプラス9グラムに抑えている。 U30の実売が2万5000円前後なので、プラス5000円でこれだけ楽しめる回転レンズ機構がついてくると考えると、U50が魅力的に見えてきたのではないだろうか。 関連記事 手のひらサイズに“回転レンズ”――ソニー、PRO Duo対応の新「サイバーショットU」 「ライバルはカメラ付きケータイ」――サイバーショットUが目指すもの 完成度が高まった“ブックマークデジカメ”――「サイバーショット U30」レビュー 関連リンク ソニーマーケティングホームページ [西坂真人, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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