dynabook SS 1600レビュー
ビジネス用途に妥協しなかった、東芝の新型ノートPC(3/3)
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Smooth Viewは、インターネットブラウザやワープロ、表計算など、指定したアプリケーションの表示を拡大したり縮小したりできるツール。拡大がFn+2、縮小がFn+1だ。自分が見やすい大きさに文字やアイコンを拡大できる便利機能だ。
通常のアイコン
Smooth Viewで拡大した様子
最近のdynabookは、タッチパッドの多機能化も積極的だ。dynabook SSシリーズはモバイルユーザーがメインなこともあり、使い勝手を向上させる各種の機能が付加されている。
今回パッドタッチというユーティリティーを追加した。これはタッチパッドの4隅に数秒触れることで、ユーザー指定のアプリケーション起動や、Ctrl+Cなどの動作を行える。
パッドタッチの設定画面
そのほか、マイクロソフトの強力なメモツールOffice OneNote 2003をバンドル。思いついたことを自由な形でメモしたり、大事な用件を音声でメモしたりできるため、ビジネスや授業などの場面でも役立つだろう。
企業向けモデルということもあり、セキュリティ関連のユーティリティも整備されている。離席時に情報の盗み見をワンタッチで防止するインスタントセキュリティや、ファイルやフォルダを暗号化できるユーティリティ「WinSafe Lite Ver.3.1」を装備するほか、BIOSレベルでのパスワード制御を行うパワーオンパスワード機能を装備。半角50文字までの登録ができ、パスフレーズにも対応する。
また、標準装備されている東芝パスワードユーティリティーにより、SDトークンによる認証が可能だ。これは市販のSDメモリカードにパスワードを記録させ、SDカードをスロットに挿すことでパスワード入力のかわりにできる機能だ。
さらにはHDD自体にパスワードをかけることのできるHDDパスワード機能も標準装備している。
忠実で質実なモバイルノートPC
ここで念のため確認しておくが、このdynabook SS 1600は、2002年より登場した薄型シリーズのラインアップを強化するために登場したモデルとなる。特に長時間バッテリ駆動や重さ、そして使い勝手の追求にプライオリティを置いたと東芝は主張している。
もう一つ重要な点は、このdynabook SS 1600の登場によって、現行製品であるdynabook SS 2110とのラインアップにより、1kg前後の12.1型で、薄さ・軽さを求めるか、軽さと長時間バッテリ駆動を求めるか、利用形態に応じた選択肢が広がったといっても過言ではない。
これまでのSSシリーズは、東芝の持つ軽薄短小化技術や最新テクノロジーをいち早く搭載してきているが、SS 1600もSSシリーズのコンセプトを継承したモデルであり、ユーザーの立場からすると今後の更なる進化を期待したいモデルの一つに仕上がっているのではないだろうか。
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特集:東芝ビジネスノートPCのアドバンテージを探る
[大出裕之, ITmedia
]
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