反則技? 増設スペースのないPCに、最新のDVDを「内蔵」させる方法!(2/4)
さて、ここまで執拗なまでに内蔵型ドライブの“交換”にこだわってきたが、これには理由がある。というのも、内蔵型ドライブには、外付けドライブにはないメリットが数多くあるからだ。その理由を列挙すると、以下のようになる。
最初に挙げた「設置スペースを必要としない」は、特に説明するまでもないことであろう。内蔵型ドライブでは、今あるパソコンの本体サイズを全く変更することなくドライブを増設できる。 次の「コンセントがいらない」「スッキリとした配線を維持できる」も、普通に考えれば理解できるメリットだ。外付けドライブの場合、電源ケーブルと接続用ケーブル(USBケーブル、またはIEEE1394ケーブル)の2本のケーブルを本体背面に這いずり回さなければいけないし、場合によっては大きなACアダプタの取り回しに苦労するだろう。。 いっぽう、内蔵型ドライブの外部配線はゼロ。ただでさえゴチャゴチャしがちなケーブル類を、これ以上増やすことなく増設できるわけだ。電源もパソコン本体から供給されるので、新たにコンセントが必要となることもない。 「ドライブの電源をON/OFFする必要がない」のも当たり前のお話。パソコン本体の電源をONにすると同時に、内蔵型ドライブの電源もONになる。つまり、パソコンを使用しているときは、いつでもドライブを利用できるわけだ。パソコンに初めから搭載されている純正ドライブと何ら変わりなく利用できるのである。 最後の「ドライブの性能をフル活用できる」は、旧型のパソコンにドライブを増設する場合に当てはまる話だ。というのも、外付け型ドライブをUSB 1.1で接続した場合では、USBのデータ転送速度がネックとなり、ドライブの読み書き速度を十分に発揮できないケースが多くあるからだ。 USB 2.0やIEEE1394で接続すれば回避できる問題だが、それには新たにインタフェースカードを増設する必要がある。いっぽう、ATAPI接続の内蔵型ドライブでは、少々旧型のパソコンでもドライブの性能をフルに活かすことが可能である。
内蔵ドライブを交換する際のデメリットを挙げるとすれば、発売元の保証期間内のPCの場合、保証が効かなくなるという点だろう。交換中にマザーボードなどを誤って壊したり、交換して万が一不具合が起きたとしても、保証の対象にはならないということだ。この点だけは十分に留意してほしい。通常買って1年を過ぎれば保障期間が終了する。 さて実は、もうひとつデメリットが存在する。それは、Windows XPから採用されたアクティベーションだ。耳慣れない方もいると思うが、要するに1つのOSをコピーして大量のPCにインストールするような不正を防ぐための仕組みのことだ。PCのパーツを一部交換したりすると、OSが異なるPCにインストールされたと思い込んでしまい、そこで再アクティベーションをしなくてはいけない場合が発生するわけだ。 だがあまり心配はご無用。頻繁にドライブやメモリなどパーツを交換する人であればともかく、メーカー製PCの光学ドライブだけを交換するというケースであれば、恐らくなんら問題は発生しないはずだ。
[相澤裕介, ITmedia ] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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