> レビュー 2003年12月18日 08:27 PM 更新

きょうはASUSTeK「R9600XT/TVD/N/128M」でミドルレンジの「お買い得度」を考えた(2/2)


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3Dmark03 GT2-4


3DMark03 Fill Rate(Single)


3DMark03 Fill Rate(Multi)


3DMark03 Vertex/Pixcel Shader


3DMark2001 SencondEdition Build330 Score


3DMark2001 SecondEdition Build330 Game


AquaMark03

 前回の記事では、ハイエンドクラスのビデオカードと比較されて見栄え的に厳しかったMSIのFX5700 Ultraだが、今回は、3DMark03、3DMark2001SEのほとんどのテスト項目でR9600XTを上回る結果となった。

 以前、GIGABYTEのビデオカードでRADEON 9800 XTとGeForce FX 5950 Ultraを比較したときは、軽負荷時ではRADEON 9800 XTが上回り、重負荷時ではGeForce FX 5950 Ultraが逆転するという構図だったが、今回は負荷に関係なく、GeForce FX 5700 UltraがRADEON 9600 XTを押さえ込んでいる。

 この傾向が顕著に見られるのが、3DMark03のGT1と3DMark 2001 SEの結果だ。とくに3DMark2001 SEではGeForce FX 5700 Ultraの半分程度のパフォーマンスしか出ていないことになっている。

 しかし、「Direct X 9.0におけるパフォーマンス」という視点にたつと、GeForce FX 5700 Ultraが一方的に有利とはいえなくなってくる。

 来年にかけて登場するメジャーなゲームタイトルのほとんどがDirect X 9.0に本格的に対応し、そのパフォーマンスだけでなく描画品質も大きく変わってくることを考えると、Direct X 9.0におけるビデオカードのパフォーマンスはこれまで以上に重要になってくる。

 そういう意味では、RADEON 9600 XTが3DMark03のGT4とAquaMark03の結果でGeForce FX 5700 Ultraを上回っている事実を見逃すわけにはいかないだろう。

 昨年後半から今年にかけて、ハイエンド、ミドルレンジで激しいパフォーマンス競争を繰り広げてきたNVIDIAとATI。緒戦ではATIが優勢であったが、ドライバのアップデートなどでNVIDIAが徐々に差を詰め、今回の結果のようにミドルレンジでは「主要なベンチマークの結果的には」完全に逆転している。

 しかし、これから重要になるDirect X 9.0に対するパフォーマンスに関しては、ATIがアドバンテージを握っている状況に変わりはないようだ。ベンチマークの絶対値や既存ゲームのパフォーマンスを重視するなら、GeForce FX 5700 Ultraで間違いないが、Direct X 9.0という将来を意識するなら、RADEON 9600 XTは依然として魅力的な選択肢である、といえるだろう。

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[長浜和也, ITmedia ]

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