iPhone 3GS、発売直後の反響は
カカクコムが、同社が運営するサイト「価格.com」へのアクセス状況やクチコミから分析した「iPhone 3GS」に対する反響をリポート。最も評価が高いのは速度の向上で、バッテリーの持ちが向上したことを評価する人も多いようだ。
カカクコムが6月30日、同社が運営するサイト「価格.com」へのアクセス状況やクチコミから分析した「iPhone 3GS」に対する反響をリポートした。
製品情報ページへのアクセス数について2008年の「iPhone 3G」発売時と比較すると、2008年のiPhone 3Gは7月11日の発売直後のアクセス数が5万PV/日を超えているのに対し、iPhone 3GSは発売日から3日間のアクセス数を合わせても6万4626PVに過ぎなかった。
iPhone 3GSを購入したユーザーのレビューやクチコミを見ると、従来のiPhone 3Gからの買い換えユーザーも、今回新規で購入したユーザーも、全体的に高く評価している。特に評価が高いのは「スピード」で、バッテリーの持ちについても、前モデルと比べてかなり改善しているという評価が多かった。
評価があまりよくないのは、新たに搭載された「音声コントロール機能」で、認識精度にまだ改善の余地があるとみられる。また、ソフトバンクモバイルの通信網に対する不満は前モデルの時から挙がっていたが、iPhone 3GSでも「3Gでつながるエリアが狭い」という意見が多かった。iPhone 3GSは下り最大7.2MbpsのHSPDA方式に対応しているが、エリアによってはその恩恵にあずかれないことに、依然として不満を感じるユーザーが少なくない。
とはいえ、全般的にはiPhone 3GSの発売直後の評価は高く、ユーザーレビューやクチコミ掲示板では、他キャリアからの乗り換えや買い増しユーザーの声も多い。特にイー・モバイルやウィルコムなどのデータ通信端末を契約している人は「乗り換え」、NTTドコモやauなどの携帯契約者は「買い増し」という形での検討が多いようだという。
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